アバランチ(Avalanche)のネイティブ・トークンAVAXとニア・プロトコル(Near Protocol)のNEARは、暗号資産(仮想通貨)市場全体が今週初めからの上昇幅を縮小する中、11月17日に一時大きく上昇した。
一時、AVAXは8.2%の上昇を誇り、NEARは6%高で取引されていた。現在はともに値を戻している。一方、ビットコイン(BTC)は2.5%下落し、3万6500ドルを割り込んだ。イーサリアム(ETH)は3.3%下落し、2000ドルを割り込んだ。
アバランチがシンガポール金融管理局(MAS)のトークン化の取り組みである「プロジェクト・ガーディアン」に組み込まれたことで、AVAXへの投資家の関心が高まったようだ。
アバランチとMASの発表によると、MASのプロジェクト・ガーディアンの下でJPモルガン(JPMorgan)とアポロ・グローバル・マネジメント(Apollo Global Management)によるブロックチェーン基盤ネットワーク「Onyx Digital Assets」は、シティ(Citi)のFX取引シミュレーションと同様に、資産運用に革命を起こすためのブロックチェーン概念実証(Proof of Concept)を行った。OnyxはJPモルガンのブロックチェーン・ベースの債券取引ネットワークだ。
$AVAX has been outperforming alternative layer-1s over the past couple of days, jumping 24.3% after JP Morgan announced that its Onyx blockchain platform is using @avax to automate asset management in an initiative called Project Guardian. pic.twitter.com/vPArE6WS3h
— The Tie (@TheTieIO) November 16, 2023
これらのデモンストレーションは、トークン化とスマートコントラクトが金融サービスの効率性とスケーラビリティをいかに自動化して強化できるかを示すもので、暗号資産ではなくフィンテックにブロックチェーンを活用しようとするシンガポールの規制当局の優先事項だ。
一方、NEARは、Nearconカンファレンスで一連の前向きな発表を行ったことで力を得たようだ。
その他では、マーケットリーダーであるビットコインなどの下落により、多くのレバレッジをかけたポジションが清算された。Coinglassのデータによると、4800万ドル(約72億円、1ドル=150円換算)のビットコインのロングポジションが清算され、同じ期間に3000万ドル(約45億円)のイーサリアムのロングポジションが清算された。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:AVAX, NEAR Beat Ether and Bitcoin as Wall of Red Continues in Asia