不動産事業、クリーンエネルギー事業、アセットマネジメント事業を展開するいちごと、三菱UFJ信託銀行、SBI証券は、都内の賃貸物件を投資対象とした資産裏付型セキュリティ・トークン(ST)の公募および運営について協業する。11月20日、3社が発表した。
いちごの100%連結子会社、いちごオーナーズが、3件目の公募案件として「いちご・レジデンス・トークン-芝公園・東新宿・都立大学・門前仲町・高井戸・新小岩-(デジタル名義書換方式)」を発行する。都心へのアクセスに優れた利便性の高い賃貸住居6物件への投資を予定しており、いちごグループのSTでは過去最大の発行価額となる予定という。
なお、セキュリティ・トークンの発行・管理基盤には、Progmat, Inc.のデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat」(プログマ)を使用する。
また、同STはセキュリティ・トークンの日本初のセカンダリーマーケット(流通市場)となる、大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)のPTS(私設取引システム)「START(スタート)」での取り扱い第1号案件となる見込み。市場価格での売買が可能となり、取引価格が公表されるため、より一層透明性の高い金融商品となることが期待されている。
ODXは、日本初のセキュリティー・トークン流通市場の運営を目的に2021年4月に設立され、2022年6月には株式のPTS運営を開始している。
|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:「いちご・レジデンス・トークン-芝公園・東新宿・都立大学・門前仲町・高井戸・新小岩-」投資対象不動産のひとつ、GRAN PASEO芝公園(リリースより)
※編集部より:タイトルを変更して、更新しました。