ビットトレックス・グローバルが閉鎖へ─12月4日に取引停止

暗号資産(仮想通貨)取引所のビットトレックス・グローバル(Bittrex Global)は20日、12月4日に取引を停止すると発表した。ビットトレックスは、米証券取引委員会(SEC)からの提訴を受けて4月にアメリカ法人ビットレックスUS(Bittrex.US)の事業を停止していたが、今回はグローバル部門の閉鎖となる。

12月4日に取引が停止された後は出金のみが可能。ビットレックス・グローバルは顧客に対し、それまでに「必要なすべての取引」を完了するよう呼び掛けた。同社はリヒテンシュタインとバミューダの規制下にあるが、決定の理由については明らかにしていない。

ビットトレックスUSとビットトレックス・グローバルは、適切な承認を得ずに国内で証券取引所を運営した疑いで米証券取引委員会(SEC)から提訴されており、5月にはデラウェア州で破産申請を行っていた。ビットトレックス・グローバルのオリバー・リンチ(Oliver Linch)CEOはCoinDeskに対し、SECの提訴に対して「激しく」戦うつもりだと語っていた。ビットトレックスUSは4月に事業を停止し、8月にはSECと2400万ドル(約36億円、1ドル150円換算)の和解に達していた。

ビットトレックス・グローバルは、「非常に遺憾ながら、ビットトレックス・グローバルが閉鎖を決定したことを発表する。この決定は軽々しく下されたものではなく、大切な顧客に多大な迷惑をかける可能性があることを理解している」と発表した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Exchange Bittrex Global to Shut Down