相場は全体的にリスクオンムード、12月のビットコインも底堅い動きに期待【bitbankチャート分析】

ビットコイン月足は連続陽線を記録

  • ビットコインの11月の月足は6.5%上昇し、3カ月連続の陽線を記録しました。終値は558万円となり、年初来高値を更新しました。月足は9月の375万円から上昇が継続しており、10月には29.9%も上昇しました。9月から3カ月移動平均線(3EMA)を上回っており、現在も強い値動きとなっています。現在は2022年3月に記録した高値の580万円台を試す動きとなっています。現在の相場では売りが弱く、この高値を超える可能性は高い状況です。価格を600万円台に乗せることができれば、年初来高値の更新も現実味を帯びてきます。

取引所保有BTCは年初来最低値

  • 取引所が保有するBTCの量は10月後半に一時上昇しましたが、現在は上昇した分を全て戻す動きとなっています。価格がドルベースで2万ドル台から3万4000ドルまで上昇した後に取引所保有BTCも上昇し、ユーザーの短期的な売りが発生しました。一方、高値圏での買い需要も強く、11月に入ると同指標は再度下落しました。現在は取引所で売られる可能性がある現物が枯渇していることを示しています。

ファンディングレートはプラスで安定

  • 無期限先物取引のインデックス価格と現物価格の乖離率で算出されるファンディングレート(FR)は足元でプラスで推移しています。価格が2万ドル台で推移していた際は、マイナスで推移することもありましたが、現在は無期限先物取引が買われており、FRはプラスで安定しています。10月初旬に価格が3万7000ドルの高値にタッチした際にFRは0.02%台まで上昇し相場の過熱感がみられました。一方、現在は0.008%に落ち着いており、短期的な過熱感は解消されました。FRがこのままの水準を維持できれば、まだ高値を追う展開に期待が持てるでしょう。

株式市場は堅調な動き

  • 米国株式市場は年初来高値近辺で推移しています。S&P500とナスダックは11月最終週の週足が共に陽線となっており、5週連続でプラスになっています。株式市場は来年初旬からのFRBの利下げを折り込み上昇しています。株式市場が堅調な間は仮想通貨市場にも資金が流入しやすい状況にあると考えられます。株式市場は市場最高値も狙える位置で価格が推移しており、高値を更新した際は、ビットコイン相場もさらに買われることが予想されます。

金利下落でゴールド上昇

  • 長期米国国債の10年国債金利はインフレのピークアウト期待から足元で下落しています。10月には5%近くあった金利は現在、4.2%まで下落しています。金利が下落している影響から金(ゴールド)が買われ、史上最高値を更新し一時2100ドルを記録しました。現在の市場では株式に加え、金も買われておりリスクオンの相場となっています。ビットコインにとっても追い風な相場と言え、12月も強気トレンドの継続が見込まれます。

|編集:CoinDesk JAPAN編集部
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