ある大口のイーサリアム(ETH)保有者が、5年間保有していた約9000万ドル(約135億円、1ドル=150円換算)分のトークン、暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)に移したとオンチェーン分析ツールのLookonchainが12月5日に投稿した。
ブロックチェーンのデータによると、この「クジラ」(トークンの大口保有者)は、アジア取引時間の朝の時間帯に3万9260ETHをクラーケンに預けた。このアドレスは以前、2017年の一度のトランザクションで4万7260ETH(当時の価値で1100万ドル強、約16億5000万円)を受け取っていた。
An early $ETH whale appears to be selling ETH again after being dormant for 5 years.
— Lookonchain (@lookonchain) December 5, 2023
The whale deposited all 39,260 $ETH($87.5M) to #Kraken 30 mins ago.
The whale received 47,260 $ETH($11.34M) at ~$240 from June to August 2017.
If sold the whale would make a profit of ~$78M. pic.twitter.com/v0PI4LNTKO
米CoinDeskがこのアドレスを分析したところ、過去のトランザクションはどの取引所のコールドストレージにも紐づいていないことがわかった。しかし、データツールのArkhamによると、少なくとも1つのトランザクションが取引会社のカンバーランド(Cumberland)に属するアドレスに接続されている可能性がある。
取引所への移動は通常、保有者がトークンをステーブルコインや他のトークンに転換する可能性があることを意味する。
一方、クラーケンで取引可能なイーサリアム取引ペアの市場深度は12月5日の朝時点で500万ドルを超えており、この金額の売買は市場を少なくとも2%動かす可能性がある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Early Ether Investor Moves Nearly $90M ETH to Kraken