ビットコイン(BTC)は小幅高で取引を開始し、一時4万1000ドル以上で取引された。イーサリアム(ETH)もわずかに上昇し、2100ドル以上で取引されている。
Coinglassのデータでは、過去12時間にトークン追跡先物の清算が1億350万ドル(約145億円、1ドル=140円換算)あり、そのうち9500万ドル(約133億円)がロング、つまり価格上昇へのベットだった。清算総額1億350万ドルのうち、ビットコインで清算されたのは3300万ドル(約46億円)で、そのうち2900万ドル(約40億円)がロングポジションだった。
香港を拠点とするデジタル資産運用会社Metalphaのシニアアナリスト、ルーシー・フー(Lucy Hu)氏によると、最近のLedgerのハッキングにもかかわらず、市場全体は非常によく持ちこたえ続けており、金利引き下げが視野に入り、Ordinalsのようなものがビットコインへの関心を高めているという。
「大規模なLedgerのハッキングは、分散型金融(DeFi)の分野でセンチメントを揺るがし、ウォレットのセキュリティに関する重要な問題を提起した」とフー氏は述べた。「一方でビットコインOrdinalsの輝かしい上昇は、ビットコインマイナーの熱狂を煽り続け、彼らは多額の報酬を得ている。我々はビットコインの長期的な成長の勢いが軌道に乗ると期待している」。
それでも予想は楽観的
ビットコインが現在調整局面にあるにもかかわらず、2024年から2025年にかけての年末の予測は依然として楽観的であり、特に昨年のビットコイン1万ドルから1万2000ドルという予測と比較するとなおさらだ。
最近の年末レポートでは、Woo Networkは「2024年初頭」のBTCの価格目標を7万5000ドルとしている。ビットワイズ(Bitwise)も同様の価格目標を掲げており、ビットコインが8万ドル以上で取引されると予測している。
「ビットコインETFが承認され、ETFのローンチとしては史上最高の成功を収めるだろう」とビットワイズは予想している。「コインベース(Coinbase)の収益は倍増し、ウォール街の予想を少なくとも10倍上回るだろう」。
レイヤー1の手数料が急騰
何十種類もの新しいミームコインが市場に溢れる中、イーサリアムやアバランチ(Avalanche)など多くのレイヤー1チェーンでガス代(手数料)が急騰している。
アバランチは過去24時間で500万ドル(約7億円)の手数料を生み出し、時価総額が圧倒的に大きいイーサリアムは1352万ドル(約19億円)の手数料を生み出している。
アービトラム(Arbitrum)とオプティミズム(Optimism)も先週、手数料が大きく急増した。
これらのレイヤー1ネットワークのトークンの中には、ビットコインやイーサリアムよりも早く下落したものもあり、アバランチ(AVAX)は6%下落、ソラナ(SOL)は4%下落した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk Indicies
|原文:Bitcoin Hovers Over $41K as Memecoin, Ordinals Frenzy Clogs up Blockchains