FTX、破産手続終了に向けた計画を提出──債権額は破産申請時の価格で計算

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの資産管理団体がデラウェア州裁判所に破産手続終結の提案をしたことが12月16日の提出書類で明らかになった。

サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏が設立したFTXは、米CoinDeskが同社の取引部門であるアラメダ・リサーチ(Alameda Research)の不安定なバランスシートを報じた直後の2022年11月に崩壊した。 破産計画は、債権者の資金の最大90%を返還することを含む以前の非公式提案を受けて、12月16日までに成立すると見込まれていた。

新たな提案では、債権者と顧客の請求は優先順位に従って分類され、その価値は、同社が破産を申請した日の資産価格に基づいて計算される。管財人は別の声明で、この計画は「すべての債権者に最大かつ効率的に価値を分配する」ように設計されていると述べた。

他の著名な暗号資産会社の破産事件と同様、この計画は裁判所によって承認されるまで、さまざまな債権者グループからの反対に直面する可能性が高い。審理の日程は2024年に設定される予定だ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:FTXのジョン・J・レイ3世CEO。(米下院金融サービス委員会)
|原文:FTX Files Reorganization Plan to End Bankruptcy