ビットコイン(BTC)は12日に4万2000ドルを割り、10%近く急落、今週承認されたビットコインETFに対する陶酔感が下落に転じた(日本時間13日8時30分頃には、4万2830ドル付近)。
ビットコインは、アメリカでビットコインETFの取引が始まった11日には2年ぶりの高値4万9000ドルまで上昇していた。
ETF発行会社のほとんどに対して重要なカストディ(管理・保管)サービスを提供している暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)の株価も12日、7.4%下落した。ビットコインマイニング事業者のマラソン・デジタル(Marathon Digital)、ハット8(Hut 8)、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)はいずれも10%を超える下落となった。
前日には、ビットコインETFの取引がスタートしたばかり。業界にとっては重要な節目を迎えていた。ETFは伝統的な金融手段であり、ビットコインETTFは、個人投資家、機関投資家を問わず、ビットコイン投資のハードルを下げると期待されている。
調査会社CryptoQuantは先月、ビットコインはETF承認後の1カ月で3万2000ドルまで下落し、「ニュースで売る(sell the news)」出来事になると予測していた。
注目すべきは、2021年4月のコインベースの上場、2021年10月のプロシェアーズ(ProShares)のビットコイン先物ETF(BITO)のデビューといった過去の画期的なイベントが、暗号資産価格の大きなピーク付近で起きており、今後の価格の冷え込みを予兆している可能性があることだ。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:BTC Tumbles Below $42K, Coinbase and Miners Plunge as Bitcoin ETF Mania Becomes ‘Sell the News’ Rout