オンチェーン指標は、ソラナ(SOL)の価格を121ドル近くまで押し上げた昨年の熱狂と同様の、ソラナ・ブロックチェーン上のミームコインに対する熱狂を示唆している。
データによると、12月に誕生したいくつかのミームコインの取引高とユーザー数が過去1週間で急増し、人気コインのdogwifhat(WIF)は先物上場とネットワーク効果でこれまでの最高値を上回った。
伝統的金融会社フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が1月17日深夜のXへの投稿でこのトークンの「wif hat(ウィフ・ハット)」ミームに言及し、センチメントを高揚させたため、WIFはこの日、50%も上昇し、その後、後退した。
その後のツイートで、フランクリン・テンプルトンのデジタル資産チームは、第4四半期におけるソラナベースのアプリケーションの成長に「感銘を受けた」と述べ、ビットコインやイーサリアムと並んで注視しているエコシステムの1つであると述べた。
このトークンのミーム的価値の多くは、帽子をかぶった犬の画像に関するものであり、暗号資産サークルの間で「wif hat」という呼ばれ方が定着し、拡大している。
You are unsure how to feel about Laser Eye Ben? Just think instead of Ben wif hat
— Franklin Templeton (@FTI_US) January 17, 2024
その他のミームトークン、USEDCAPやPOPCAT、KPOPなどは時価総額は2000万ドル(約30億円、1ドル=150円換算)以下と比較的小規模だが、トラッキングサービスBirdeyeのデータによると50%も急騰した。
いくつかのバイラルなソラナトークンは、ミームコインの熱狂が収まると、ピークから80%も下落したが、初期の投資家は巨額の利益を得た。中にはごくわずかな初期投資で数百万ドルを稼いだ人もいる。
最近の人気は、ソラナ・モバイル(Solana Mobile)が発表したスマートフォン「Two」も関係している可能性がある。トレーダーの間では、このスマホの購入者は、昨年発売された「Saga」の所有者への650ドル(約9万7500円)のエアドロップと同様に、ソラナベースのアプリケーションからのエアドロップやアプリケーションを受け取ることができるという憶測が流れている。
また、MYROは「Two」の購入者に何か特別なものを贈るとプロジェクトが示唆したため、トークンのエアドロップの可能性によって価格が急上昇した。
このスマートフォンは、当初は失敗とみなされたSagaに続く、ソラナ・モバイルからの2つ目の製品だ。一方、ソラナのアプリケーションにロックされた価値(TVL)は、2024年第1週に一時的に下落した後、この1週間で着実に上昇している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:dogwifhat
|原文:Dogwifhat Zooms to Nearly 50 Cents as Solana Meme Coins Make a Comeback