マウントゴックス、ハッキング被害者へのビットコイン返却手続きが前進か:米投稿サイト

2014年に暗号資産取引所のマウントゴックス(Mt. Gox)がハッキングされ、合計で85万BTC(現在の換算レートで330億ドルに相当)のビットコインが不正に流出した事件を巡って、当時同取引所で保管していた資産を喪失した顧客に対する返済手続きが、前進しているようだ。米人気投稿サイト「レディット(Reddit)」での投稿文で分かった。

マウントゴックスの元顧客と称する一部は、レディットのサブグループ「mtgoxinsolvency」の中で、身元とアカウント(口座)の詳細についての確認を求めるメールを受け取ったと報告している。このメールの内容は、受取人が事前に指定した暗号資産取引所のアカウントにビットコイン(BTC)またはビットコインキャッシュ(BCH)で支払いを受け取ることを確認するものだという。

マウントゴックスは2010年に設立され、2014年のハッキング当時は世界最大の暗号資産取引所だった。最終的には盗まれた資金の約20%を回収することができ、12月には一部の顧客がペイパル(Paypal)アカウントに円建てで支払いを受け取ったと報告していた。

大量の暗号資産が放出されるため、返済はビットコイン価格にある程度の影響を与える可能性がある。ETF(上場投資信託)への流入の加速や4月のビットコイン半減期と重なる場合は特にそうだ。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Mt. Gox Moves Seemingly Closer to Bitcoin Repayments For 2014 Hack Victims
※編集部より:タイトル、本文を修正して、更新しました。