自由民主党デジタル社会推進本部web3プロジェクトチーム(web3PT)は1月24日、党本部で「DAOルールメイクハッカソンの振り返りと提言(案)」を議題に会議を開催。web3PTメンバー、議員、各省庁からの出席者が1階101号室に集まったほか、11月下旬から12月にかけて開催されたハッカソンに参加した事業者がオンラインで参加した。
web3PT事務局長の川崎ひでと議員が開会を宣言したあと、web3PT座長の平将明議員が、DAO(分散型自律組織)は「ブロックチェーンをベースにして動かす組織、まさにインセンティブ革命として捉えている。ハッカソンの成果も踏まえて、まずはできるところから進めていく。さらには将来の最終形を見据えて政策を実装していきたい」と挨拶。
続けて、自民党デジタル社会推進本部長の平井卓也議員が「最初のホワイトペーパーのときから論点としてあり、この1年以上かけて、やっとここまで来たという思いがある」と述べた。
「DAOルールメイクハッカソンの振り返りと提言(案)」については、川崎議員が説明。ハッカソン開催の背景や目的、その意義を振り返ったあと、参加団体から総数100を超える問題提起と要望が出されこと、それらは①法令上の論点、②税・会計上の論点、③その他の論点、に大別されると述べた。
さらに、DAOに関するルールメイクの方向性としては、DAOは目的のみならず、運用形態もさまざまなものが存在するため、「あらゆるDAOに適用される包括的・画一的なルールを設定することは困難であり、また適切でもない」とし、まずは「合同会社を利用したDAOを実現するためのルールメイクの提言を行う」とし、その後、具体的な提言(案)の説明を行った。
川崎議員の説明の後、参加した議員、オンライン参加の事象者から質問や意見が出たが、それらを踏まえたうえで、提言(案)は数日のうちに公表される予定だ。
|文:増田隆幸
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