VanEckのビットコインETF、1日の取引高が2200%も急増
  • VanEckがビットコインETFの手数料を0.25%から0.20%に引き下げることが決まっていたため、出来高が突然急増した。
  • 同社のHODLの1日の出来高は、グレースケールのGBTCとブラックロックのIBITに次いで3番目に多かった。

アメリカの10本のビットコイン(BTC)スポット上場投資信託(ETF)の1つであるVanEckのビットコイン・トラスト(HODL)の取引高は、個人トレーダーによる動きで2月20日に2200%以上急増した。

HODLの取引高は20日に4億ドル(約600億円、1ドル=150円換算)を超え、それまでの1日の平均の1700万ドル(約25億5000万円)から約23倍になった。この数字は、2月21日に予定されている手数料の引き下げを前にしたもので、申請書によると、VanEckは手数料を0.25%から0.20%に引き下げる。

HODLの取引高は、リーダーであるグレイスケール(Grayscale)のGBTCとブラックロック(BlockRock)のIBITに次いで3番目に大きかった。データによると、このETFは2月20日現在、約2億ドル(約300億円)相当のビットコインを保有している。

ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はXで、この取引高は一握りの大口投資家によるものではなく、3万2000件の個人取引によるもので、個人売買の熱狂を示していると述べた。

「取引件数の急激かつ爆発的な増加(16日は500件、今日は5万件)を考えると、レディット(Reddit)やティックトック(TikTok)のインフルエンサーがフォロワーに勧めたのではないだろうか」とバルチュナス氏は語った。「リテールの軍隊っぽい感じがする」。

HODLの異常に大きな出来高は、報道されているように、ビットコインETFが1月に稼動して以来最高の出来高に貢献した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:VanEck’s Bitcoin ETF Records 2,200% Volume Surge in a Day