ドージコインへの強気ベットが過去最高の10億ドルに
  • トレーダーは、DOGEやBONKといった著名なミームトークンを、それぞれのブロックチェーンであるイーサリアムやソラナのエコシステムへの賭けとして利用している。
  • DOGE先物の建玉は10億ドルと過去最高を記録し、トークンへの関心の高さを示した。これらのベットの70%近くがロングサイドだった。

トレーダーは著名なミームトークンをそれぞれのブロックチェーンのエコシステムへの賭けとして利用し続けており、ドージコイン(DOGE)先物を記録的なレベルにまで押し上げた。

DOGEは、ビットコイン(BTC)が5万9000ドルから一時6万3000ドル超まで上昇したため、過去24時間にいくらか値を戻すまで40%も上昇した。DOGEは主要トークンの上昇をリードし、同期間に7.8%近く上昇しているより広範なCoinDesk 20 Index(CD20)を大幅に上回った。

Coinglassのデータによると、建玉(DOGE先物に対する未決済の契約)は2月28日から54%以上増加し、トークンに関わる賭け金は10億ドル(約1500億円、1ドル=150円換算)となり、過去最高を更新した。

DOGEの建玉が記録的な水準に達した。(CoinGlass)
DOGEの建玉が記録的な水準に達した。(Coinglass)

建玉の増加は、新規または追加資金が市場に参入していることを意味する。データによると、70%のトレーダーがDOGEをロングしており、より高くなることを期待している。

そのため、DOGEの値動きを追跡しているCryptoQuantのデータによると、価格の変化率の尺度であるトークンの相対力指数(RSI)が「買われすぎ」レベルに達していることを示しており、数日中に「トレンドが反転する可能性」を示している。

ファンダメンタルズ的なことで言えば、ドージコインの開発者は27日にネットワークのコアバージョン1.14.7をリリースした。また、比較的最近の技術的な改善として、ブロックチェーン上にOrdinalsが導入され、一部の開発者はドージコインを使用して完全に動作する人気ゲームをリリースしている。

暗号資産(仮想通貨)業界では、ミームトークンは大衆文化との関連、低ユニットバイアス、親しみやすさなどから、強気相場が続けば続くほど、個人投資家にとってより魅力的になる可能性があると言う人もいる。

一方、Coinglassのデータによると、DOGEに対するショートの清算は過去24時間で4000万ドル(約60億円)以上の損失を出している。

清算は、取引所が当初証拠金の一部または全部の損失により、トレーダーのレバレッジをかけたポジションを強制的にクローズする際に発生する。これは、トレーダーが実際の資産を所有するスポット取引とは対照的に資産価格のみを追跡する先物取引で主に発生する。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Atsuko Sato
|原文:Dogecoin Bullish Bets Reach Record $1B