ビットコインNFTの取引高がイーサリアムを上回る
  • ビットコインNFTコレクションは、過去24時間で3500万ドルとイーサリアムベースのNFTよりも取引高が多く、ビットコインベースの資産に対する需要の急増を示している。
  • NodeMonkesのアートワークは2023年2月にビットコインにインスクリプションされたが、ローンチされたのは12月だった。

ビットコイン(BTC)の上昇が衰える気配を見せない中、ビットコインブロックチェーン上のピクセル化されたサルのデジタル画像が、過去24時間で最も取引されたOrdinalsコレクションとなった。

Cryptoslamのデータによると、NodeMonkesと呼ばれるこのコレクションは、3月4日に1100万ドル(約16億5000万ドル、1ドル=150円換算)を超える取引高を記録し、過去最高を更新した。このプロジェクトは、2023年12月に約9000ドル(約135万円)の初値で公開された。

このコレクションは、ビットコインの個々の断片にテキスト、データ、アートをインスクリプション(刻印)する方法であるOrdinalsの最初の1万カウントのプロフィール画像コレクションであると主張している。

NodeMonkesは2023年12月に発売されたが、実際のアートワークは、Bitcoin FrogsやSpace Pepesといった他の初期のコレクションに先駆けて、昨年2月にビットコインにインスクリプションされている。このような側面はこのコレクションに希少性を与えている。

あるアートは、4日に100万ドル(約1億5000万円)相当のビットコインで落札された。フロアプライス(作品の最低価格)は5万2000ドル(約780万円)で、より希少価値が高いと判断された作品の所有者は6500万ドル(約97億5000万円)もの価格を設定している

ビットコインベースのコレクションの過去24時間の取引高は、通常のリーダーであるイーサリアムベースのコレクションの2200万ドル(約33億円)を上回る3500万ドル(約52億5000万円)であり、ビットコインベースの資産に対する需要の急増を示している。

ビットコインNFTの売上がイーサリアムを上回った。(Cryptoslam)

一部の観測筋は、このようなOrdinalsの活況は3月も続くと予想している。

ミームコインプロジェクト、ドージロン・マーズ(Dogelon Mars)の代表であるマーク・ウィルソン(Mark Wilson)氏はテレグラムのメッセージで、「Ordinalsのインスクリプションは非常に熱を帯びてきており、3月の主要な焦点になるはずだ」と述べた。「4月と半減期が近づくにつれ、ルーンプロトコルも大いに期待されるだろう」。

ビットコインは3月4日に6万5000ドルの大台を超え、24時間で約5.4%上昇した。さまざまなトークンで構成される広範で流動的な指数であるコインデスク20指数(CD20)は5.8%近く上昇した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:NodeMonkes
|原文:Bitcoin NFT NodeMonkes Sells for $1M as BTC Inches Towards $69K