コインベースのビットコイン/ユーロでフラッシュクラッシュが発生
  • コインベースのビットコイン/ユーロがほかの取引所と同等のレートに戻るまでに10分かかった。
  • フラッシュクラッシュは通常、流動性の欠如や「ファットフィンガー」取引が原因だと考えられる。

5日、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)のビットコイン/ユーロ(BTC/EUR)で23.7%の下落が発生した。ビットコイン(BTC)が6万9325ドル(約1039万8750円、1ドル150円換算)まで急騰して史上最高値を更新した後のボラティリティの高い期間中に起きたものだ。

ビットコインは6万ユーロから4万8529ユーロまで一時的に下落したが、例えばほかの取引所のクラーケン(Kraken)では5万8400ユーロまでしか下がっていなかった。フラッシュクラッシュの原因は依然として不明であり、価格が他の取引所と同等の水準に回復するまでに10分かかった。

フラッシュクラッシュの理由は通常いくつか考えられる。そのうちの1つは流動性の欠如だ。市場の売り注文の量がオーダーブック上の買い注文の量に対して多すぎるため、買い注文が存在する価格水準まで価格が下落するということだ。

もう1つの理由は、2021年のバイナンスUS(Binance.US)でのフラッシュクラッシュで見られたように、トレーダーやアルゴリズムが行うバグやミスだ。「ファットフィンガー」取引と呼ばれることもある。

今回のフラッシュクラッシュは、ビットコインが米ドルベースで過去最高値の6万9325ドルまで急騰した直後に発生している。ビットコインは数分のうちに反落を始め、一時は6万4000ドルを下回った。

|翻訳・編集:林理南
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin/Euro Suffers Flash Crash on Coinbase