ビットコインETF、取引高100億ドルで過去最高を更新──ビットコイン価格は乱高下
  • アメリカで上場しているビットコインETFは3月5日、ビットコインが史上最高値更新から調整に転じるなか、取引高100億ドル(約1.5兆円)を突破した。
  • バーチャート(Barchart)のデータによると、ブラックロック(BlackRock)のIBITは38億ドル(約5700億円)の取引高を記録し、全ETFの中で4番目となった。
  • 「取引開始からわずか2カ月未満のETFとしては驚異的な数字だ」とアナリストは指摘する。

ビットコインETFは3月5日に過去最高の取引高を記録した。同日、ビットコイン(BTC)は約6万9000ドル(約1035万円、1ドル=150円換算)超えの史上最高値を記録した後に反転し、10%以上下落した。

ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏がまとめたデータによると、この日のビットコインETF10銘柄の取引高は100億ドル(約1.5兆円)を超え、3月1日の記録を更新した。さらに同氏によると、ブラックロックのIBIT、フィデリティ(FIdelity)のFBTC、ビットワイズ(Bitwise)のBITB、そしてアーク・インベスト(Ark Invest)と21シェアーズ(21Shares)が共同運用するARKBは、いずれも過去最高の取引高となった。

バーチャート(Barchart)のデータによると、ブラックロックのIBITはビットコインETFにとどまらず、すべてのETFの中でも4番目の取引高となる、38億ドル(約5700億円)以上を記録した。

これを受けてバルチュナス氏は「取引開始からわずか2カ月未満のETFとしては驚異的な数字だ」と述べた。ビットコインETFは1月11日にアメリカで取引を開始した。

先週、ビットコインETFの取引が活発だったのは、17億ドル(約2550億円)以上の新規資金が流入したためだ。しかし、今日の動きは、投資家が激しいボラティリティに及び腰になったか、あるいは過去1カ月の50%の価格上昇を受けてETFを売却したか、いずれにしろ大規模な利益確定売りを示している。

|翻訳・編集:行武 温
|画像:Markus Winkler/Pixabay
|原文:Bitcoin ETFs Smash $10B Trading Volume Record Amid Wild BTC Price Action