ビットコインは一時6%下落、7万ドルを下回る──ソラナは健闘
  • 14日に暗号資産市場は下落し、ビットコインとイーサリアムはそれぞれ5~6%下落した後、やや反発した。
  • QCPキャピタルによると、ソラナは資本の移動の恩恵を受けて暗号資産市場全体よりもパフォーマンスが良好だった。
  • 暗号資産トレーダーらは、ソラナは重要なレジスタンス水準を突破した後、250ドルまで上昇する可能性があるとしている。

14日、暗号資産(仮想通貨)市場では下落方向のボラティリティが急激に高まった。ビットコイン(BTC)は一時6%以上下落し、6万9000ドル(約1035万円、1ドル150円換算)を下回った。最近繰り返されているパターンに沿って、買い手がすぐに介入し、価格は本記事執筆時点で7万500ドルまで回復した。

ビットコインはこの日下落前に7万4000ドル弱で史上最高値を更新したが、アメリカの取引時間が始まる頃には下落し始めた。午後の時間帯には下落の動きが加速し、押し目買いが始まる前には6万8600ドルまで下落した。

主要アルトコインのイーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)、ポリゴン(MATIC)、アバランチ(AVAX)も5%〜7%下落し、その後やや値を戻した。

ソラナ(SOL)は市場低迷の中でも相対的に強く、26カ月ぶりの高値を記録した。ソラナのこの日の上昇幅はわずか3%だったが、取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20が4%下落する中、構成銘柄としては最もパフォーマンスの高い部類に入った。

デジタル資産ヘッジファンドのQCPキャピタル(QCP Capital)は14日の市場最新情報の中で、ビットコインの上昇が停滞したように見える中、ソラナは資本の移動の恩恵を受けていると述べた。

複数のアナリストが、過去2週間で史上最高値を更新したビットコインの勢いが弱まり始めたため、値固めの時期に入る可能性があると指摘した。20%の調整の可能性もあるという。

ソラナは史上最高値を目指す

暗号資産トレーダーらは、2021年に記録した史上最高値を更新することを目標にソラナがさらに上昇すると予想している。2カ月の低迷を経て最後の重要なレジスタンスラインを突破することになる。

デジタル資産トレーダーのJelle氏はX(旧Twitter)で、最近目を見張るような上昇を遂げたミームコインの一つであるドッグウィフハット(WIF)など、ソラナブロックチェーンベースのトークンの取引に対する個人投資家の需要の高まりからもソラナは恩恵を受けていると指摘。「ソラナは史上最高値更新の前に立ちはだかるすべての主要な水準を突破した」とし、「新しい個人投資家はソラナのトークンに群がっており、ソラナの購入がその入場券となっている」と述べた。

ソラナブロックチェーンベースの分散型金融(DeFi)プロトコルであるゼータ・マーケッツ(Zeta Markets)の創設者兼CEOのトリスタン・フリッツァ(Tristan Frizza)氏はメールで、3月初旬以来分散型取引所(DEX)の1日あたりの取引高が継続して20億ドル(約3000億円)を超えており、ソラナブロックチェーン上のネットワーク活動が増加していると指摘した。

フリッツァ氏は、「本物のユーザー活動を示す(ソラナの)堅実な普及の指標によって、投機的な関心を目にしているだけでなく、この本物の関与によって史上最高値を更新する準備ができていることが示されている」とコメントした。

直近ではソラナは、2021年11月に記録した最高値よりも約35%低い165ドルで推移している。しかし、トークンインフレとも呼ばれる供給拡大により、時価総額はすでに最高記録である760億ドル(約11兆4000億円)に近づいている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Slumps 4%, Falling Below $70K; Solana Outperforms