米SEC、現物イーサリアムETFについてコメントを求める

米証券取引委員会(SEC)は、3件のイーサリアム現物ETF(上場投資信託)の提案をめぐりコメント窓口を設置した。

SECが2日に投稿した通知によると、グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)、フィデリティ(Fidelity)、ビットワイズ(Bitwise)に関連するETFの申請には、「ルール変更案について利害関係者からコメントを求める」ため、3週間のコメント期間が設けられるという。

1月にSECがビットコイン現物ETFを承認して以来期待が高まっていたにもかかわらず、業界のアナリストらはSECがイーサリアム(ETH)に連動する商品を同様に承認するかどうかに楽観的ではなくなってきている。SECは、グレイスケールとの法廷紛争で重大な敗北を喫したことを受けて、ビットコインETFの申請に対して持っていた反対姿勢を放棄するよう圧力を受けており、SEC当局者らは、その結果として生じたビットコインETFの承認は他の暗号資産(仮想通貨)には適用されないと主張していた。

SECのゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は1月、ビットコインの承認は「連邦証券法に基づく他の暗号資産の地位に関する委員会の見解を示唆するものではない」と述べていた。

ビットコインは、ETFの登場によって投資が劇的に拡大した。イーサリアムETFでSECが同様の承認に達した場合、同様の結果をイーサリアムについても期待できる。しかし、SECはイーサリアムを有価証券として分類すべきかどうかを調査していると報じられている。有価証券とみなされると、ビットコインとは法的基盤が異なることになる。

SECが一部のETF申請について最終決定を下す期限は5月23日だ。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk
|原文:U.S. SEC Calls for Comments on Spot ETH ETFs