- ナイジェリア、エジプト、アルゼンチンでの通貨切り下げが、2024年のビットコイン上昇の背景にあるとウッド氏は述べた。
- ウッド氏は、ビットコインは悪質な政権に対する「保険政策」と位置づけた。
- 3月、同氏は改めて、ビットコインの価格目標を150万ドルと指摘した。
アーク・インベスト(ARK Invest)のCEO、キャシー・ウッド(Cathie Wood )氏は、ビットコインが今年、史上最高値を更新したことは、世界各国の通貨切り下げが一因と述べた。
ビットコイン(BTC)はこの12カ月で130%以上上昇し、アメリカでのビットコインETF上場からの需要の高まりとともに、先月には7万3800ドルの史上最高値を記録した。
ウッド氏はCNBCのインタビューで、ビットコインは「悪質な政権や恐ろしい財政・金融政策に対する保険政策」であると述べ、新たな視点を提示した。
「世界中で何かが起きている」とウッド氏。
「人々の話題になっていない通貨の切り下げが起きている。ナイジェリアのナイラはこの9カ月で50%、60%下落した。エジプトは40%切り下げたばかり。アルゼンチンは切り下げを継続している。安全(資産)への逃避、切り下げに対するヘッジ、購買力や富の喪失に対するヘッジが起きていると思う」
2週間前、ウッド氏はビットコインの価格目標を150万ドルと指摘し、ビットコインを「金融のスーパーハイウェイ」と呼んだ。
「アメリカでは昨年、地方銀行が崩壊し、ビットコインが40%上昇した」と同氏はインタビューで述べた。
「ビットコインにはカウンターパーティリスクがない。リスクオン資産であり、同時にリスクオフ資産でもある。ギリシャがユーロ離脱の危機に陥ったとき、250ドルで買ったことを覚えてい」
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:キャシー・ウッド氏
|原文:Cathie Wood Attributes Bitcoin’s Rise to National Currency Devaluations