- トークンアンロックスのデータによると、初期投資家への割当分を含む約2500万枚のAPTのロックアップが4月12日に解除される。
- ロックアップが解除されると供給が需要を上回るため、ロックアップ解除前後は価格が下落しやすい。
レイヤー1ブロックチェーン、アプトスのネイティブトークンAPTは、今週予定されている約3億ドル分のロックアップ解除を前に、暗号資産(仮想通貨)市場平均を下回るパフォーマンスとなった。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はそれぞれ3%と5%上昇したのに対し、APTは先週16%超の下落。広範な市場を追うCoinDesk 20 Index(CD20)の構成銘柄では2番目にパフォーマンスが低く、米国での規制措置で急落した分散型取引所ユニスワップ(UNI)を上回っただけだった。
トークンアンロックス(TokenUnlocks)のデータによると、4月12日に予定されている2484万APTのロックアップ解除を間近に控えてAPTは下落した。実際にAPTを移動できるようになるのは、解除から1、2日後になる可能性があるとウェブサイトには付け加えられている。
約1億4100万ドル(約211億5000万円、1ドル150円換算)相当のトークンがコアコントリビューターに、1億ドル(約150億円)が投資家に、3800万ドル(約57億円)がコミュニティメンバーに分配される。また1600万ドル(約24億円)相当のトークンがエコシステム開発基金に充てられる。
初期投資家やチームメンバーといった関係者がトークンを大量に売却するのを防ぐため、多くの暗号資産に一定のロックアップ期間を設けられている。暗号資産分析会社ザ・タイ(The Tie)の調査によると、ロックアップが解除されると供給が需要を上回るため、ロックアップ解除前後は価格が下落しやすい。
コインゲッコー(CoinGecko)のデータによると、今回解除されるAPTは、現在の流通量のわずか6%に過ぎないが、これは1日の取引量のほぼ2倍にあたる。
|翻訳・編集:行武 温
|画像:Aptos price through the week to April 11 (CoinDesk)
|原文:Aptos Falls 16% Over Past Week, Lagging Ahead of $300M Token Unlocking Event