過去1週間に起きた仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン分野のニュースを振り返ろう。9月21日(土)-27日(金)には、ビットコインの現物引き渡し先物取引が始まったほか、ビットコインの価格が急落した。
9月21日(土)──FBリブラのバスケット内容判明
Facebookのデジタル通貨「リブラ」の裏付け資産バスケットの内訳が判明した。米ドル50%、ユーロ18%、日本円14%、英ポンド11%、シンガポールドル7%。ドイツ誌『デア・シュピーゲル』が報じた。
9月23日(月)──現物引き渡しのBTC先物開始。独2位の証取、BTC取引スタート
米ICEの子会社Bakktが、現物引き渡しのビットコイン先物をローンチした。初日の取引量は71BTCに留まった。低調な出だしだが、その評価は悪いものばかりではない。
ドイツ2位の証券取引所ベールゼ・シュトゥットガルトが、デジタル取引所(BSDEX)の取引を始めた。ビットコイン・ユーロのペアを提供している。
9月24日(火)──MUFGら、デジタル証券のスタートアップに投資
三菱UFJ、野村HD、KDDI、三井不動産らが各CVCなどを通じて、デジタル証券の発行・流通プラットフォーム企業「セキュリタイズ」に出資した。総額約15億円規模。デジタル証券は、日本では2020年春の改正法施行以降に盛り上がるとの見方がある。
9月25日(水)──ビットコイン価格が急落。ダイムラーBCの初運用
ビットコイン急落、6,100ドルまでの下落が視野に
ビットコインの価格が1,000ドル急落した。7月以来の下値抵抗線を下に抜け(下図)、6,100ドルまでの下落が視野に入ったとの見方もある。
ダイムラーがブロックチェーン上の貿易金融ネットワークで初取引
ダイムラーが、R3提供のブロックチェーン「コルダ」に構築された貿易金融ネットワーク「マルコ・ポーロ」で、初めてとなる取引を行った。ダイムラーはスマートコントラクトを用いて、人を介さず自動的に決済される仕組みに取り組んでいた。同ネットワークには、三井住友銀行を含む25行以上の銀行が参加している。
米学生ローン大手がビットコイン取引開始を発表
学生ローンの米大手SoFiは、ビットコインなど暗号資産3種の取引を10月1日から始めると発表した。イーサリアム、ライトコインも含まれる。
9月26日(木)──FBザッカーバーグCEO、リブラの開始時期明言せず
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、2020年に開始すると予定していたリブラの開始時間について明言しなかった。26日に公開された日本経済新聞社のインタビューで同氏が述べた。
文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock.com