ビットコインマイナー株を半減前に購入することを推奨:バーンスタイン
  • バーンスタインは、ビットコインマイナーのライオットとクリーンスパークの株を半減に先駆けて購入することを推奨している。
  • マイニング報酬半減後にビットコインの強気が再開するという。
  • この投資会社は2025年までに15万ドルという予測を維持している。

「半減を目前に控え、『マイナーの恐怖要因』はピークに達しており、投資家はアウトパフォーム評価のライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)とクリーンスパーク(CleanSpark)を買うべきだ。なぜならば、これらの企業の優れた実行力と、セルフマイニングによるハッシュレートのマーケットリーダーであることで、市場はこれらの企業に報いるからだ」と投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は4月17日の調査報告書で述べている。

バーンスタインによると、マイニング銘柄は、ビットコイン(BTC)の半減により、報酬が50%削減された後の収益性への懸念が高まり、年初来でアンダーパフォームを続けている。4年に1度のこのイベントは、ビットコインの供給量の増加率を鈍らせるもので、4月19~20日ごろに予定されている。ハッシュレートとは、プルーフ・オブ・ワークのブロックチェーン上でマイニングとトランザクション処理に使用されている合計計算能力を指す。

「歴史的に、ビットコイン価格のブレイクアウトは常に半減イベントの後、時には半減の数カ月後に起こっている」とアナリストのゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は書いている。

「しかし、現在の2024年サイクルでは、1月に上場投資信託(ETF)が承認されたことで、半減前に強い価格上昇につながった」と報告書は述べ、ビットコインがETF流入の鈍化を受けて、過去10日間に15%も下落したことを指摘している。

バーンスタインは、マイニングのハッシュレートが報酬の低下に適応し、ETFの資金流入が再開すれば、半減後にビットコインの強気の軌道が再開すると予想しているという。

大手証券会社や登録投資顧問(RIA)によるビットコインのスポットETFの展開は、「ビットコインに対する構造的な需要を提供し続けるだろう」とバーンスタインは述べている。「我々は、ビットコインが2025年までに今回のサイクルで15万ドルに達すると引き続き予想している」。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Riot Platforms
|原文:Buy Bitcoin Miners Ahead of the Halving, Bernstein Says