- JPモルガンは、ビットコインの半減期を前にマイニング株が下落していると指摘した。
- 同行はライオット・プラットフォームズとアイリス・エナジーを選好している。
- 同行は、ビットコインがアウトパフォームしていることは、半減期後の典型的な上昇相場の一部が前倒しされたことを意味する可能性があると指摘した。
JPモルガン(JPMorgan)は16日の調査レポートで、ビットコイン(BTC)の半減期を前にマイニング株が最近低迷していることは投資家にとって魅力的なエントリーポイントとなっていると述べた。
レポートによると、同行が追っているアメリカの上場ビットコインマイニング企業14社の時価総額合計は、3月31日から4月15日までに28%(58億ドル)減少し、142億ドル(約2兆2010億円、1ドル155円換算)となった。全銘柄がビットコインをアンダーパフォーム(パフォーマンスが下回ること)しており、少なくとも20%下落した。
レポートは、「典型的な半減期後の上昇相場の一部が前倒しされたようだ」として、ビットコインが年初から43%、直近6カ月で130%上昇したことに言及した。
マイニング報酬が半減する4年に一度の半減期は、4月19~20日頃に起きると予想されている。
JPモルガンは、オーバーウエイト格付けのライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)とアイリス・エナジー(Iris Energy)について、魅力的な相対的バリュエーションを提供しているため、特に強気だとする見方を示した。
アナリストのレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は、「ビットコインの半減期が目前に迫っており、ビットコインとマイニング株の両方でボラティリティと取引高が高まることを予想している」と述べた。
同行は、「ネットワークのハッシュレートの伸びがビットコイン価格の上昇を上回った」ため、4月の最初の2週間でマイニングの収益性が低下したと指摘した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Fran Velasquez/CoinDesk
|原文:Bitcoin’s Outperformance Means Some of Expected Post-Halving Rally May Have Come Early: JPMorgan