- 4年に一度のビットコイン半減期は、暗号資産コミュニティでは重大な出来事とみなされている。
- さまざまな要因によって、今回の半減期はビットコインの歴史上、他に類を見ないものとなるかもしれない。
4年に一度のビットコイン(BTC)半減期が、ブロック高84万に達した協定世界時(UTC)20日0時9分(日本時間20日9時9分)に発生した。
ビットコインブロックチェーンにとって4度目の半減期で、ブロック報酬は3.125BTCに半減した。
半減期は、政府や中央銀行のような人的組織とは異なり、ポリシーがコードによって設定される自律分散型の金融ネットワークというビットコインの本来のコンセプトを象徴しているため、暗号資産コミュニティでは記念すべき出来事とみなされている。
歴史的にインフレや政府の緩和政策(通貨の大量発行)によって価値が損なわれてきた伝統的な法定通貨とは異なり、ビットコインはインフレにならないように設計されており、最大供給量は2100万BTCと定められている。また4年ごとの半減期により、新規発行ペースは、最後の1枚がマイニングされる2140年頃まで減少していく。
歴史的に、半減期を経過した後、ビットコイン価格は上昇している。新しく発行されるビットコインの数が減るほど、すでに流通しているビットコインの価値が高まるという考え方だ。だが今回、見通しは不透明。
市場関係者の中には、半減期はすでに価格に織り込まれているため、当面の影響は小さいだろうと言う人もいる。また、ビットコイン価格は下落すると見る人もいれば、上昇すると指摘する人もいる。
今回の半減期の影響は、以前の3回と比較してビットコインを取り巻く状況に大きな違いがあるため、予測が不可能かもしれない。具体的には、最大の違いは、1月にアメリカでビットコインETFが承認されたことで、機関投資家による投資が桁違いに増えていることだ。
また、昨年初めのOrdinalsプロトコルのローンチに続き、現在、ビットコインブロックチェーンではさまざまな開発が続いており、ネットワークの開発やアップグレードは保守的と言われるエコシステムにはるかに多くのユーティリティをもたらす可能性がある。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:ウォッチパーティーのキャプチャ(YouTube)
|原文:Bitcoin Blockchain Has Fourth ‘Halving’ in 15-Year History, in Show of Monetary Policy Set by Code
※編集部より:本文を一部修正して、更新しました。