- ブロックは、3ナノメートルのマイニングチップの開発を完了したと発表した。
- ブロックは、同社のチップ設計に基づいてビットコインマイニングシステム全体を開発すると発表した。
Twitter(現X)の元CEO、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が設立した決済会社ブロック(Block)は、成功するのが難しいマイニング業界での足場を固める中で、独自のビットコイン(BTC)マイニングシステムを構築すると23日に発表した。
以前はスクウェア(Square)という社名だったブロックは、2023年4月から取り組んできた3ナノメートルのマイニングチップの開発が完了したとブログ投稿で明らかにした。全体設計は世界有数の半導体工場と進めているという。
ブロックはそれに加え、業界の問題点についてコミュニティメンバーと話し合った結果、システム設計を含むビットコインマイニングシステム全体も開発することを決定したと述べた。
ブロックは、「当社は、マイニング事業者が直面している課題を特定するために、さまざまなビットコインマイナーとの対話にかなりの時間を費やしてきた」とし、「こうした洞察に基づいて、そしてマイニングの分散化を支援するという当社の目標に従って、当社はマイニングチップ単体と独自設計のマイニングシステム全体の両方を提供することを計画している」と述べた。
コインシェアーズ(CoinShares)の推計によると、ビットコインマイニング業界は少数のプレーヤーによる寡占になっており、北京に拠点を置くマイニング企業ビットメイン(Bitmain)が市場の約60%を占めている。
コインシェアーズのリサーチ責任者のジェームス・バターフィル(James Butterfill)氏は、「有力な競合他社はほとんどなく、これは大きな変革の可能性があることを示している」と述べた。
ブロックは、2023年5月に5ナノメートルのビットコインマイニングチップのプロトタイプが完成したと発表したが、これはビットメインのS21マイニングマシンが使用しているのと同じ技術だ。「このことから、3ナノメートルのチップはさらに高い効率を達成できると考えられる」とバターフィル氏は指摘した。
ビットコインの需要が高まるにつれてチップの効率は近年急速に向上しているが、4月20日に行われた直近の半減期では新規ビットコインの発行量が50%削減され、マイニング速度の高速化とコスト削減や信頼性の向上の重要性がさらに高まっているとバターフィル氏は述べている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Jack Dorsey’s Block Is Building a Bitcoin Mining System