- ブラックロックのビットコインスポットETFは4月24日、投資家の資金を集めなかった。
- 4月に入ってからの資金流入は鈍化しており、ビットコインの強気相場に陰りが見え始めている。
ナスダックでIBITというティッカーで取引されているブラックロックのビットコインスポット上場投資信託(ETF)は、4月24日に純流入がストップしたことが、ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)の速報データで明らかになった。
1月11日の運用開始以来初めて、同ファンドは投資家の資金を引き寄せることができず、71日間続いた資金流入がストップした。他の10ファンドのうち7つのファンドがIBITに続いた。
フィデリティ(Fidelity)のFBTCとARK 21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)はそれぞれ560万ドル(約8億6800万円、1ドル=155円換算)と420万ドル(約6億5100万円)の流入を記録したが、グレイスケール(Grayscale)のGBTCは1億3040万ドル(約202億1200万円)の流出を記録し、累計の流出額は1億2060万ドル(約186億9300万円)となり、4月17日以来の最高額となった。
スポットETFは1月11日にアメリカで大々的にデビューし、数十億ドルの機関投資家の資金を呼び込むことが約束された。現在までに、ブラックロックのIBITだけで150億ドル(約2兆3250億円)以上の資金を集めており、11のファンドを合わせると120億ドル(約1兆8600億円)以上の純流入を記録している。
しかし、ほとんどの資金流入は第1四半期に起こったもので、今月はその勢いが鈍り、ビットコインの強気に陰りが見え始めている。
CoinDeskのデータによると、時価総額トップの暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)は今月、6万ドルから7万ドルの間で取引されており、第1四半期の70%近く上昇して7万3500ドルを超える過去最高値を記録したことを引き継いでいる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock’s Bitcoin ETF Snaps 71-Day Inflow Streak, Data Show