10日で10億ドル相当のイーサ流入、リステーキングのEther.Fi
  • 約10億ドル相当のイーサ(ETH)が過去10日間でEther.fiに預け入れられた。
  • プロトコルのネイティブトークンは過去1週間で41%上昇。
  • Ether.fiは、イーサ現物ETFの承認はイーサリアムブロックチェーンとスマートコントラクトに対するストーリーを変えることになると述べた。

リステーキングプロトコルのEther.fiは、投資家がアメリカでのイーサ現物ETF(上場投資信託)の承認を期待するなか、預け入れられた金額とTVL(預り金)が過去最高を記録した。

27万ETH、9億9500万ドル(約1540億円、1ドル155円換算)相当が過去10日間でEther.fiに預け入れられた。こうした流入とイーサの最近の価格上昇によって、TVLも40億ドルから54億ドルに増加し、DefiLlamaによると過去最高となっている。

リステーキングは、イーサリアムブロックチェーン上で既にステーキングされたイーサに対して、追加の利回りを得るための戦略。現在、Ether.fiは年利3.48%を提供、サービスを活用することでさらなる利回りを得ることもできる。

リステーキング人気は、将来的にETFにステーキングが組み込まれるかどうかを予想しつつ、投資家がイーサリアムエコシステムへのエクスポージャーを求めていることを示している可能性がある。

Ether.fiのマイク・シラガゼ(Mike Silagadze)CEOは、イーサETFがステーキングとリステーキングを実行し、保有者に利回りを提供することは「時間の問題」と述べた。

「ステーキング、特にリキッドステーキングがイーサを証券と分類することになるかどうかという疑問があるだろう」「イーサETFは委託されたものか、独自のインフラを運営するものから始まると考えている。それらのノードは規制に準拠し、すべて検査されるだろうが、しっかりとした利回りが組み込まれるだろう。リステーキングははるかに複雑なので、時間がかかるだろうが、時間の問題だ」

シラガゼ氏は、SECの承認によって、多くの人がイーサリアムブロックチェーンとスマートコントラクトを知るようになり、ストーリーが変わるだろうと付け加えた。

Ether.fiのネイティブトークン「ETHFI」も先週、41%上昇し、5.2%上昇のCoinDesk 20 Index(CD20)を上回った。

|翻訳:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Ether.fiのマイク・シラガゼCEO(CoinDesk、PhotoMoshで加工)
|原文:Ether ETF Listing Approval Sees Billions Poured Into Restaking Protocol Ether.Fi