- ライオットはビットコイン・マイニングを統合する資金力を持っているとバーンスタインは述べている。
- バーンスタインは、アメリカのビットコイン・マイニング分野は5社程度の大手に統合されると予想していると述べた。
- 大手マイニング企業は戦略的妥当性を維持するためにM&Aが必要だという。
ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms )は、ビットコイン(BTC)マイナーの統合を試みる最も野心的な事業者で、同社は世界最大の上場マイニング会社を作りたいという野望を持っていると、投資会社のバーンスタイン(Bernstein)が5月28日の調査報告書で述べた。
コロラド州を拠点とするライオットには負債がなく、バランスシートには13億ドル(約2015億円、1ドル=155円換算)以上の現金とビットコインがあるため、マイニング分野を統合する財務能力があるという。
ライオットは、ライバルのビットコインマイナーであるビットファームズ(Bitfarms)の株式9.25%を購入した後、同社を買収しようとしている。ライオットは、ビットファームズの発行済み株式すべてを1株2.30ドルで買い取ることを申し出たと28日に発表した。
「ビットコインのマイニング・ビジネスは、世界的なハッシュパワー競争によって、資本が限られている中小企業にとって厳しくなっている」とアナリストのゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は書いている。
バーンスタインは、アメリカのビットコイン・マイニング分野は、5社程度の大手プレーヤーに集約されると予想しているという。現在、上場しているマイナー企業は20社以上ある。
「人工知能(AI)計算の規模を拡大するために電力が最大の制約となる場合、ビットコインのマイニング業者は、電力、土地、データセンターの運用能力を持つ戦略的資産になる」と報告書は述べている。
小規模なマイナーは施設を買い取ろうとしているAIデータセンターから関心を寄せられているという。一方、最大級のビットコインマイナーは、「長期的な戦略的妥当性」を維持するためにM&A計画を推進すべきだと報告書は指摘している。
バーンスタインはライアットの投資判断をアウトパフォーム、目標株価を22ドルとしている。記事執筆時点で、同社の株価は10.30ドル前後で推移している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ワシントン州にあるビットファームズのマイニング施設。(CoinDesk)
|原文:Riot Platforms Is Best Suited to Consolidate Bitcoin Mining Sector: Bernstein