機関投資家のミームコインへの投資が300%増、4月には3億ドルに:バイビット
  • 今年、機関投資家のミームコインへの投資額は300%以上急増し、4月には3億ドル近くに達した。
  • バイビットによると、この流入はプロの投資家の関心の高まりを浮き彫りにしている。
  • ドージコインと柴犬コインは流動性の高さから人気を集め、ボンクは最新の人気ミームコインになった。

暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)によると、今年に入ってから機関投資家のミームコインへの投資額は300%以上増加し、4月には約3億ドル(約465億円、1ドル=155円換算)に達した。

この流入はこの分野がプロの投資家から新たな人気を集めていることを示しているとバイビットは6月5日のレポートで述べた。 機関投資家の間で人気を集めたのは、主にスポット市場における豊富な流動性から、ドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)だった。保有状況はバイビット分のみ追跡されており、他の取引所での保有は含まれていない。

今年注目を浴びた新しいミームコインの中ではソラナのミームトークンであるボンク(BONK)が最も人気を集め、機関投資家の投資額は7500万ドル(約116億2500万円)を超えた。

機関投資家のミームコインへの投資の配分。(Bybit)

その後、機関投資家が利益を確定したため、5月の保有額はほぼ半分の1億2500万ドル(約193億7500万円)まで減少した。

この期間にステーブルコインの保有高は17億ドル(約2635億円)から14億ドル(約2170億円)に減少したが、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、そしてミームコインへのエクスポージャーは増加した。

5月1日の時点で、DOGEは個人投資家と機関投資家の両方で、ミームコイン保有高の最大シェアを占めていた。機関投資家は、個人投資家の24.5%に対し、36%とDOGEに資金をより多く割り当てていた。

「これは、両グループともDOGEをミームコイン分野における主要資産とみなしているが、機関投資家は流動性が高く、相対的に安定しているため、よりDOGEを好むことを示唆している」とバイビットは述べている。「両グループとも、イーサリアムベースのミームコインであるぺぺコイン(PEPE)と柴犬コイン(SHIB)を好んでいる。個人投資家はそれぞれ20.95%と14.61%を保有しており、機関投資家の22.23%と10.39%と比較するとその割合は低くなっている」。

ここ数カ月、イーサリアムとソラナのミームトークンは、ブロックチェーンの成長に賭ける方法として注目を集めている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Atsuko Sato
|原文:Meme Coin Institutional Holdings Surged Since January, Led by DOGE, SHIB, PEPE