ビットコイン、6万7000ドル付近まで回復──XRPとマイニング株が上昇

暗号資産(仮想通貨)市場は6月17日に急反発し、ビットコイン(BTC)は一時6万5000ドルまで下落したが3日ぶりに6万7000ドル付近まで回復した。

6万5000ドル台は、先週14日にビットコインが急落した際に反発した水準と同じ。当記事執筆時点は6万6800ドル付近、24時間で0.9%上昇している。

ほとんどのアルトコインも反発したものの、日足ベースではビットコインに遅れをとった。イーサリアム(ETH)は24時間で0.7%の下落、ドージコイン(DOGE)、シバ犬コイン(SHIB)、アバランチ(AVAX)、ニア・プロトコル(NEAR)は2〜5%の下落となった。

エックス・アール・ピー(XRP)は5%上昇し、ほとんどの主要暗号資産を上回るパフォーマンスを見せた。CoinDesk 20 Index(CD20)の構成銘柄の中では、ビットコイン以外では唯一上昇した。

小規模な上場ビットコインマイニング企業の一部の株価は、2桁の上昇を見せた。ハイブ・デジタル・テクノロジーズ(Hive Digital Technologies)、テラウルフ(TeraWulf)、カナン(Canaan)は10〜20%上昇。マイニング大手のマラソン・デジタル(Marathon Digital)、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は4%上昇した。

S&P500とナスダック100 は、それぞれ0.9%、1.2%上昇し、過去最高値を更新し続けている。

ビットコインは3月以降、史上最高値を下回る狭いレンジで横ばい推移となっており、過剰なレバレッジを解消する清算が続いている。このため、特に価格上昇を期待する市場参加者から焦りの声があがっている。低迷する価格動向を強調するかのように、ビットコインの30日実現ボラティリティは歴史的な低水準付近まで低下しているとギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)のリサーチ責任者、アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏はXに投稿した。

デリバティブ取引ネットワークのパラダイム(Paradigm)は、トレーダーがアクションするきっかけとなる材料が不足しており、暗号資産市場は「勢いを失いつつある」と述べた。同社は17日朝、テレグラム(Telegram)に「楽観的な予測が飛び交っているが、新しい市場は前進し、牽引力を維持するためにリアルなニュースを求めている」と記した。

しかし、トレーダー兼市場アナリストのボブ・ルカス(Bob Loukas)氏は、短期的な期待を抑えるよう述べ、ビットコインは「明らかに」日次サイクルの下降局面にあり、持続的な上昇トレンドの前に6万ドルを下回る水準まで下落する可能性があると述べた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Bounces to $67K with BTC Miners Rallying 5%-10%; XRP Leads Altcoins