- 6月27日にリリースされたRariMeアプリは、ワールドコインの検証プロセスに代わるものを提供することを目的としている。
- RariMeチームは以前、ロシア大統領選挙におけるプーチン氏の勝利の正当性について、ブロックチェーン技術を活用した匿名国民投票を実施した。
Rarimoは6月27日、ワールドコイン(Worldcoin)の競合製品となるRariMeをリリースした。このアプリは、ユーザーが自身の身元を明かすことなく、パスポートのゼロ知識証明(ZKP)を生成し、身元を確認できるものだ。
眼球をスキャンするためのハードウェア、オーブを使用するワールドコインとは異なり、Rarimoはパスポートをスキャンしてユーザーを認証するためにスマートフォンを使用している。通常、IDフレームワークは第三者が認証情報を承認するが、ZKPでは身元を確認する際に個人情報が共有されない。
「分散型アプリケーション(Dapp)が人間であることの証明で何かを認証できるのと同じように、市民権や年齢の証明でも同じことができる」と、RarimoのプロバイダーであるRarilabsのディレクター、キティ・ホルリック(Kitty Horlick)氏はCoinDeskに語った。
Rarimoは、今年初めにロシアで行われた大統領選挙におけるウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)氏の勝利の正当性について、ブロックチェーンを利用した匿名国民投票を実施した技術チームだ。
最初のデモ事例は、RarimoがパスポートZKPを使用して、特定の国の市民にプログラム可能なエアドロップを行うものだった。
「プライバシーは自由だが、オンライン空間ではもはや存在しない」とRarilabsの共同創設者であるラシャ・アンタゼ(Lasha Antadze)氏は言う。「RariMeはこれを変えようとしている。これにより、ユーザーはWeb3の中を匿名でやり取りできるようになる」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Rarimo’s Worldcoin Alternative RariMe Goes Live