- トランプ氏は、ブルームバーグのインタビューで、第4弾のNFTコレクションをリリースする予定と語った。
- 同氏は、暗号資産業界を受け入れることに方向転換し、「我々がやらなければ、中国が手に入れるだろう」と述べた。
トランプ氏は、16日にブルームバーグ・ビジネスウィーク(Bloomberg Businessweek)に掲載されインタビューで、4つ目のNFTコレクションをリリースする予定と語った。
インタビューの中で同氏は、以前のコレクションは「非常に成功」し、1日で完売したと述べた。
「4万5000枚のカードが完売した。これまで3回行ったが、また行う予定だ。なぜなら、多くの人たちが望んでいるから。信じられないほどの熱意だ。素晴らしい」
トランプ氏は5月、別荘マー・ア・ラゴで開催された自身のNFT所有者のための集会で、第4弾のNFTコレクションをリリースする考えをほのめかしたが、その時点では名言を避け、「需要と供給を信じている。ご存じの通り、第1弾は大成功、第2弾も大成功、第3弾も大成功だった。いつかは失敗するかもしれない」と述べた。
だが、暗号資産業界がトランプ氏の再選キャンペーンを支持し続けるなか、同氏はNFTや暗号通貨を受け入れることにますます抵抗がなくなっているようだ。5月、トランプ陣営は暗号資産による寄付の受付を開始した。ウォール・ストリート・ジャーナルが16日に報じた記事は、連邦選挙委員会(FEC)の新しいデータを引用し、トランプ陣営が前四半期に集めた約3億3100万ドルの寄付金のうち、約300万ドルが暗号資産だったと述べていた。
昨日、トランプ氏はビットコイン支持派のJ.D.バンス(J.D. Vance)上院議員を副大統領候補に選んだと発表した。
暗号資産取引所クラーケン(Kraken)の共同創設者ジェシー・パウエル(Jesse Powell)氏やジェミナイ(Gemini)の共同創設者であるウィンクルボス(Winklevoss)兄弟など、暗号資産業界の主要人物は、トランプ氏の再選キャンペーンや、トランプ氏に焦点を当てた新しい政治資金団体「America PAC」や暗号資産に肯定的な「Fairshake」などの関連する特別政治活動委員会(スーパーPAC)に多額の寄付を行っている。
「なくなることはない。素晴らしい」とトランプ氏はブルームバーグ・ビジネスウィークのインタビューで暗号資産について述べ、自身の資金集めパーティーで暗号資産業界の「多くの人たち」と出会ったと付け加えた。
かつては暗号資産に懐疑的だったトランプ氏は、自身が業界を受け入れることに方向転換したのは、「もし我々がやらなければ、中国が手を伸ばし、手に入れるだろう。あるいは他の誰かが手に入れるかもしれない。だが最も可能性が高いのは中国だ。中国は非常に熱心に取り組んでいる」と語った。
「我々は、しっかりした基盤を持っている」とトランプ氏は述べた。
「今はベビー、また赤ちゃんだ。だが、他国にこの分野を支配されるような事態を招くことはしたくない」
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Trump Says He’ll Release Fourth NFT Collection: ‘The People Want Me to Do Another One’