- アメリカでイーサリアム現物ETFが導入されれば、イーサリアムの価格は5000ドルを超え、過去最高値を更新するだろうとビットワイズの報告書は述べている。
- ビットワイズは、イーサリアム現物ETFに流入する資金は、ビットコインよりも大きな影響を価格に与えるだろうと述べた。
- イーサリアム現物ETFは、最初の18カ月間で150億ドルの純流入が見込まれている。
来週にもアメリカでイーサリアム（ETH）現物ETF（上場投資信託）が上場されると予想されており、これにより、時価総額第2位の暗号資産（仮想通貨）であるイーサリアムの価格は過去最高値の5000ドルを超えると資産運用会社のビットワイズ（Bitwise）は述べている。
7月16日の報告書で最高投資責任者（CIO）のマット・ホーガン（Matt Hougan）氏は、110億ドル（約1兆7600億円、1ドル=160円換算）のグレイスケール・イーサリアム・トラスト（ETHE）がETFに転換された後、資金が流出するため、すぐに実現するとは限らず、当初は値動きが不安定になる可能性があると書いている。
それでも、「年末までには高値を更新すると確信している」とホーガン氏は述べ、「もし資金流入が多くの市場アナリストの予想を上回るなら、価格はさらに上昇する可能性がある」と付け加えている。
ビットワイズは、1月にアメリカで現物ETFが発売された後、ビットコイン（BTC）は約25％上昇し、昨年10月に市場が潜在的な発売を織り込み始めて以降、110％以上上昇したと指摘している。
ビットワイズによると、新しいイーサリアム現物ETFに流入する資金は、3つの構造的な理由からビットコインよりも大きな影響をもたらすという。イーサリアムの短期インフレ率は0%であり、ビットコイン版が発売されたときのネットワークのインフレ率は1.7%であったため、ゼロの供給量にかなりの需要が集まる。ビットコインのマイナーとは異なり、ETHのステークホルダーは売却する必要がなく、ETHの28%はステークされているため市場から除外されている。
イーサリアム現物ETFは成功を収め、取引開始から最初の18カ月間で150億ドル（約2兆4000億円）の純流入を集める見通しだと報告書は付け加えている。
Steno Researchも先月の報告書で、この暗号資産に対して同様の強気の見通しを示した。現物ETFへの資金流入が見込まれることに加え、さらなる追い風となる要因もあるため、イーサリアムは今年後半に少なくとも6500ドルに達すると予測している。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
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｜原文：Ether Spot ETF Inflows Will Push ETH to Beyond $5K: Bitwise
