Revolut、IPOで7.2兆円の企業価値、800億円の持株を売却か:ウォール・ストリート・ジャーナル
  • スタートアップ企業における初期からの従業員には報酬の一部として株式が与えられることが多く、その株式は企業が株式公開した際に現金化できる。
  • Revolutは、IPOに先立ち会社の評価をさらに高めながら、従業員が現金を調達できるようにとの狙いがある可能性もある。

ウォール・ストリート・ジャーナルが現地時間7月23日に報じたところによると、デジタルバンクのRevolut(レボリュート)は約5億ドル(約800億円、1ドル=160円換算)の従業員持ち株の売却を計画している。

今回の報道では、情報筋によれば同社の企業価値が450億ドル(約7.2兆円)まで上昇する。

ロンドンを拠点とするこのフィンテック企業は、数年前から同社アプリ内での暗号資産(仮想通貨)の売買を提供しており、今年5月には上級のトレーダー向けに独立した暗号資産取引所を開設している。

これまで同社は、新規株式公開(IPO)の可能性へと道を開く売却をめぐって、投資会社グリーンオークス(Greenoaks)と協議を続けてきた。

スタートアップ企業における初期からの従業員には報酬の一部として株式が与えられることが多く、その株式は企業が株式公開した際に現金化できる。しかし、近年の金利上昇が原因で、IPOには不透明な環境が続いている。同社は、IPOに先立ち会社の評価をさらに高めながら、従業員が現金を調達できるようにとの狙いがある可能性もある。

CoinDeskの取材に対し、同社はコメントを差し控えた。

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto-Friendly Bank Revolut Plans to Sell $500M of Employee Shares at $45B Valuation: WSJ