ウォール街の金融サービス会社キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)は、ビットコイン融資事業を開始する。ハワード・ルトニック(Howard Lutnick)CEOが27日にナッシュビルで開かれた「ビットコイン2024」会議で明らかにした。
ルトニックCEOは、「貸付は20億ドル(約3100億円、1ドル155円換算)で開始し、必要に応じて20億ドルずつ増額していく」と説明。その後、「我々はビットコインを世界金融市場の融資ファミリーに迎え入れるつもりだ」とコメントした。
プレスリリースによると、この事業はビットコイン保有者にレバレッジを提供するという。
キャンター・フィッツジェラルドの新たな貸付枠は、同社にとって暗号資産(仮想通貨)事業に参入する第一歩ではない。同社はすでにステーブルコイン発行会社テザー(Tether)と取引している。同社はさらに「大量の」ビットコインを保有しているとルトニックCEOは述べた。
キャンター・フィッツジェラルドは、世界最大の債券ブローカーの1つとしてウォール街でよく知られており、すでに最大のステーブルコイン発行会社テザーとの米国債取引を取り扱っている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:ハワード・ルトニックCEO(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Wall Street’s Cantor Fitzgerald to Open Bitcoin Financing, Lending Business