- コア・サイエンティフィックの株価は、コアウィーブとの新たな契約により、17%急騰した。
- 同社は現在、2026年上半期から始まる契約期間中に合計67億ドルの収益を生み出すと予想している。
ビットコインマイニング企業のコア・サイエンティフィック(Core Scientific)の株価は6日、同社がコアウィーブ(CoreWeave)との間で以前に締結したハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)契約の拡大に署名したことを受けて17%急騰し、他の暗号資産(仮想通貨)関連株のパフォーマンスを上回った。
コア・サイエンティフィックは声明で、以前の契約に盛り込まれていた、「AIハイパースケーラー」企業コアウィーブに対して約112メガワット(MW)の追加GPUを提供するオプションを行使したと述べた。この新しい契約により、2026年上半期から約20億ドル(約2900億円、1ドル145円換算)の追加収益が見込まれ、合計は67億ドルになる。声明では、コア・サイエンティフィックの既存のマイニングインフラをHPCに対応させるために必要なすべての資本投資の費用をコアウィーブが負担するとされている。
コア・サイエンティフィックのアダム・サリバン(Adam Sullivan)CEOは、「当社は現在、コアウィーブと合計382MWのHPCインフラの契約を結んでおり、これは高出力データセンターインフラに対する強い需要と、それを提供する当社のチームの比類ない能力を反映している」と述べた。
コア・サイエンティフィックは以前、コアウィーブに200MW相当のGPUのインフラを提供する予定であり、さらに容量を追加するオプションがあると述べていた。その後、両社は契約を70MW拡大しており、今回の新しい契約は3回目の拡大となる。
最初の契約により、厳しい暗号資産の冬と最近の半減期による利益率の低下で打撃を受けていたマイニング業界に再び脚光が当てられた。
HPCや人工知能(AI)企業は、エネルギーを大量に消費するデータセンター、拠点、インフラを必要とするが、それらを確保するにはコストと時間がかかる。一方、ビットコインマイニング企業は、そのようなニーズに対応できる電力契約とインフラをすでに持っている。そのため、ゼロから構築したり、従来型のデータセンターを使用したりするよりも、HPCやAI関連のマシンを提供する候補として適している。
この市場機会を利用して、コア・サイエンティフィックは、契約をさらに拡大してHPCコンピューティング用に118MW相当の追加マシンを提供するオプションがあると述べた。
サリバンCEOは、「最新の契約は、アプリケーション固有のデータセンターを開発するという当社の戦略が、従来型のデータセンターでは通常満たせない、増加しているハイパフォーマンスコンピューティングのエネルギー密度要件に合っていることも証明している」と述べた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Core Scientific
|原文:Bitcoin Miner Core Scientific Shares Spike After Signing $2B of Additional Computing Contract