アンカレッジ、ソラナ関連トークンのカストディサポートを追加

米暗号資産(仮想通貨)銀行のアンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank)は、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上のトークンのカストディ(管理・保管)サポートを追加すると、ネイサン・マコーリー(Nathan McCauley)CEOがCoinDeskに語った。

連邦政府公認のカストディ企業である同社は、当初、ベンチャーキャピタルやヘッジファンドからプロトコルの資金管理部門に至るまで、さまざまな顧客がソラナ上の一部のSPLトークンを保管できるようにする。

同社は2022年、ソラナ関連トークンのカストディサポートを開始し、昨年はステーキングサポートを追加。マコーリー氏によると、ソラナは相当な困難を経験したブロックチェーンであるため、同社は対応を急ぐのではなく、SPLトークンのカストディサポートの構築、ローンチを待ったという。

それでも「我々は顧客からの要望に非常に敏感だ」とマコーリー氏は述べた。

2023年初め、FTXが崩壊して大きな担保と風評被害をもたらした後、多くの暗号資産投資家はソラナエコシステムを見限ろうとした。しかし、ソラナブロックチェーンの開発者は立ち去らず、ユーザーは最終的に、Pump Funのようなミームコイン・ローンチパッドでの取引、ステーキング、新しいトークンのミント(発行)のために戻ってきた。Pump Funは、暗号資産の収益生成アプリケーションの1つ。

同社のサポートがSPLトークン向けに拡張されたにもかかわらず、これらのミームコインが同社でカストディサポートを受けられるのはまだ先になりそうだ。同社は当初、USDC、HNT、W、PYTH、MPLXを含む一部の資産のみを受け入れる。顧客の需要とデューデリジェンス・レビューに応じて追加する予定だ。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:アンカレッジの共同創設者でCEOのネイサン・マコーリー氏
|原文:Crypto Bank Anchorage Adds Custody for Solana-Based Tokens