- バイナンス(Binance)は必要なライセンスを取得せずにブラジルでデリバティブ取引サービスを提供していた、と同国の規制当局は結論づけた。
- バイナンスは960万レアル(176万ドル:約2億5900万円)の和解金を支払うが、これは同社が1年前に提示した200万レアルを大幅に上回っている。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは、ブラジル証券取引委員会(CVM)に対し、対応するライセンスを取得せずに同国でデリバティブ取引サービスを提供したとして、和解金として960万レアル(176万ドル)を支払う。
「2024年2月15日、義務規約に関する新たな提案が提示され、義務規約委員会との交渉の結果、申請者はCVMに960万レアルを支払うことを約束した」と、義務規約委員会は8月14日発表の声明で述べた。
CVMは2020年7月、バイナンスに対し、ブラジルでのデリバティブ取引サービスの提供を停止するよう命じた。バイナンスは「証券仲介業者として行動する」権限を与えられていないとして、同社に1日1000レアルの罰金を課すと圧力をかけた。
CVMはその後、2023年8月には、バイナンスからの200万レアル(約37万円)の和解案を拒否した。
CVMは和解条件の詳細を記した別の文書の中で、バイナンスが「証券流通システムのメンバーとなることなく、CVMへの必要な登録または登録免除を取得せずに、ブラジルに居住する市民に提供される証券に関する流通と仲介業務」を行っていたと述べている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Vadim Artyukhin/Unsplash
|原文:Binance to Pay $1.7M to Brazilian Securities Commission to End Probe Into Unauthorized Derivatives Offering