スイスの金庫に保管された金塊に裏付けられたゴールド・トークン

デジタル資産管理会社コインシェアーズ(CoinShares)はビットコイン・ブロックチェーンにゴールドを持ち込んでいる。

ウォレット・プロバイダーのブロックチェーン(Blockchain)と、スイスの金トレーダー、MKSと協力して、コインシェアーズは10月15日(現地時間)、デジタル化されたゴールドを表すトークンを取引する、ゴールドに裏付けられたネットワークを発表した。2年がかりのプロジェクトだった。

コインシェアーズによると、ネットワークは15日にローンチ、スイスの金庫に保管されている2000万ドル(約21億円)以上のゴールドがネットワークを裏付けている。1DGLDトークンは10分の1トロイオンス(約31.1グラム)のゴールドに相当する。

コインシェアーズのダニー・マスターズ(Danny Masters)会長は、DGLDはビットコイン・ネットワークのサイドチェーンとして運用され、ネットワークのセキュリティーはビットコインのセキュリティーに依存していると語った。

「DGLDは、世界で最も長い歴史を持つ資産であるゴールドの安定性と、世界で最も回復力のあるネットワークであるビットコインのセキュリティーを兼ね備えている」

このプロダクトは、最高の金融セキュリティー──ビットコイン・ネットワークの不変性とスイスの金庫──を兼ね備え、一方でスムーズな取引を促進するとマスターズ氏は語った。

「スイスの金庫に保管された物理的なゴールドの安心感を持つことができる。ゴールドETFを所有することと同じ利便性だが、中間業者のレイヤーは同じではない」

コインシェアーズは、この商品は個人投資家、機関投資家のどちらも利用可能で、ブロックチェーン(Blockchain)の仮想通貨取引所The PITを通して200カ国以上で利用可能と述べた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Gold bar image via Wikicommons
原文:CoinShares, Blockchain Launch Gold Token Network on a Bitcoin Sidechain