低迷していた暗号資産(仮想通貨)価格に8月23日、2つのポジティブなニュースがもたらされた。
まず、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が金融緩和サイクルを来月から開始することを認めた。そして、暗号資産に友好的なロバート・F・ケネディ・ジュニア(Robert F. Kennedy Jr.)氏が米大統領選で、(こちらも暗号資産友好的な)共和党候補ドナルド・トランプ氏の支持を表明した。
FRBのニュースを受けてすでに約3%上昇していたビットコイン(BTC)は、ケネディ氏の発表を受けてさらに上昇し、当記事執筆時点ではそれまでの24時間で5.6%上昇し、6万3800ドルで取引されている(日本時間8時45分頃には、さらに6万4100ドル付近まで上昇)。
より広範な暗号資産市場を追跡するCoinDesk 20インデックスも同じ24時間で4.7%上昇し、イーサリアム(ETH)、テゾス(XTZ)、ソラナ(SOL)などが5%以上の上昇を記録した。
ケネディ氏が撤退してトランプ氏を支持しても、大統領選はまだ五分五分の争いになっているように見えるが、現時点での一般的な見方では、いわゆる「激戦州」での投票からケネディ氏が除外されることは、主にトランプ氏に有利に働くと考えられている。
トランプ氏もケネディ氏も、ビットコインと暗号資産に対して、バイデン政権が示してきたよりもはるかに友好的な態度を約束しており、トランプ氏は戦略的ビットコイン準備金の創設を提案し、米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長の即時解任を約束している。
ハリス陣営も暗号資産業界に注目しているようで、ハリス氏の上級顧問は今週、ハリス政権は暗号資産業界の成長を支援すると述べた。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:8月23日のビットコインの値動き(CoinDesk)
|原文:Bitcoin Surges to Nearly $64K, Adding to Gains as RFK Jr. Endorses Trump