YGG Japanは、Sony Block Solutions Labsが8月23日に発表したイーサリアム・レイヤー2「Soneium(ソニューム)」上に、ゲームに特化したレイヤー3「YAIBA」を開発すると8月27日に発表した。ゲーム制作者がWeb3ゲームを作るためのソリューションをワンストップで提供し、Web3ゲームのさらなる普及を目指すという。
SoneiumはWeb3の基盤インフラとして構想・開発されているが、YAIBAはゲーム領域に特化したトランザクションを担うことで、Soneiumエコシステムのスケーラビリティ向上に大きく貢献するとリリースは述べている。
さらに、インフラ提供にとどまらず、ゲーム開発SDKなど、Web3ゲーム制作に必要なソリューションをワンストップで提供し、世界中のゲーム制作者がスムーズにWeb3ゲーム制作に移行できる環境を整備していくという。
YGG Japanは、7月に同じくゲーム特化L3として「KATANA」を発表している。狙いは、YAIBAもKATANAも同じようだが、7月の発表によるとKATANAは「Starknetのゼロ知識証明(ZK)技術と、ゲーム開発の定番言語Luaを統合したレイヤー3ソリューション」。一方、リリースにYAIBAの技術的な詳細は記されていないが、Soneiumは、L2スケーリング技術としてOptimisticロールアップを採用している。
つまり、YGG Japanは、KATANAでZKロールアップ、YAIBAでOptimisticロールアップと、L2スケーリングの2大トレンドを揃えたことになる(下記の関連記事の後半で、KATANAを取り上げている)。
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|文:CoinDesk JAPAN編集部
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