- ビットコインは、最近の上昇後の利益確定売りに影響され、24時間で1.4%下落し、6万3000ドルを割り込んだ。
- QCPキャピタルは、オプション市場の動きは全般的に強気ムードを示唆しているが、爆発的に上昇することはないと指摘した。
- セーフパルのSFPのアップデートは、ステーキングを促す報酬を追加することで、SFPの価値を過去1週間で最大8%押し上げた。
ビットコイン(BTC)は、週末の上昇後の利益確定売りが2日目にも拡大し、暗号資産(仮想通貨)市場全体の重荷となったため、8月27日に6万3000ドルを割り込んだ。
CoinGeckoのデータによると、BTCは24時間で1.4%下落し、イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)、カルダノ(ADA)、エックス・アール・ピー(XRP)は2%も下落した。ミームコインのドージコイン(DOGE)は4%の下落で主要暗号資産をリードし、トンネットワーク(Ton Network)のTONは密接に関連するテレグラム(Telegram)のCEOが逮捕されたことで打撃を受け、4%下落し、7日間の損失は20%以上になった。
時価総額が大きいトークンを追跡してより広範な暗号資産の動きを示すCoinDesk20指数(CD20)は1.5%下落した。
シンガポールを拠点とするトレーディングデスク、QCPキャピタル(QCP Capital)は、コールスプレッドの買いが増加していると指摘する一方、10万ドルレベルでのビットコインのコール売りに注目した。この戦略は全般的に強気ムードを示唆しているが、短期間に爆発的に上昇することはないという。
コールオプションは、購入者に、将来的にあらかじめ定められた価格で原資産であるビットコインを購入する権利を与えるが、義務は負わせない。コールオプションの買い手は、暗黙のうちに市場に対して強気だ。プットオプションは、購入者に原資産を特定の期日までに所定の価格で売却する権利を与えるが、義務は負わせない。プットの買い手は暗黙のうちに市場に弱気だ。ブルコールスプレッドは、権利行使価格の低いロングコールと権利行使価格の高いショートコールで構成される。両方のコールは、この場合のビットコインなど、同じ原資産を持つ。
「スポット価格が上昇しているにもかかわらず、BTCとETHのボラティリティは、10月までコールよりもプットに偏っている」とQCPはテレグラムのブロードキャストで述べた。「圧倒的に強気なセンチメントを考えると、これは驚くべきことだ。これは、市場がこの動きに対してうまくポジションを取っており、コールを売ってすぐに利益を得たことを示している可能性がある」。
セーフパル(SFP)がステーキングの後押しを受ける
暗号資産ウォレットプロバイダーであるセーフパル(SafePal)のSFPの新しいポイント機能により、価格は過去1週間で8%も上昇し、ビットコインや他の主要トークンの上昇を上回った。
SFPの「SFPlus」アップデートは、トークンをウォレット残高の一部として単に保管するのではなく、より長期間ステーキングする「本物の」トークン保有者を求めている。保有者はオンラインスコアの蓄積が開始され、SFPのステークが長ければ長いほど、時間の経過とともにスコアが伸びていく。ポイントは特定の特典と交換できる。
「ステイカーは、エアドロップ報酬、ハードウェアウォレットの割引、CeDeFiバンキングゲートウェイのアップグレードされたアカウントその他の特典や、ウォレットスイートとして開発したパートナーシップにSFPlusハブを通じてシームレスにアクセスできる」とCEO兼共同創設者のベロニカ・ウォン(Veronica Wong)はCoinDeskのインタビューで述べている。
「これにより、忠実なSFP保有者の利益がウォレットユーザーの利益とより密接になり、特に長期的にはプロジェクトの成長が必ずしもトークン保有者に反映されないという業界の問題に対処する取り組みの一環となる」と彼女は述べている。
「SFPlusのリリースからまだ数日しか経っていないが、すでに10万以上のウォレットから150万近くの SFPがステークされており、不確実な市場状況にもかかわらず着実に成長を続けている」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Drops Below $63K on Profit Taking as SafePal’s SPF Gets Points Boost