ビットコイン(BTC)は米国時間29日、反発の試みが再び弱まり、価格は6万1000ドルを超えて上昇した後、5万9000ドルを割り込んだ。
過去24時間の上昇の一部を維持して0.6%上昇し、広範な市場の指標であるCoinDesk 20 Index(CD20)とも足並みを揃えている。イーサリアム(ETH)は0.5%下落し、かろうじて2500ドルの価格水準を維持した。
人工知能(AI)に焦点を当てた暗号資産(仮想通貨)は、AI向け画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディア(Nvidia)の株価が28日夕方の四半期決算発表後、6.4%下落したことに引きずられ、特に大きく下落した。レンダートークン(RNDR)、Artificial Superintelligence Alliance(FET)、Bittensor(TAO)は29日、7%~10%下落した。
米国株もこの日、序盤の上昇分を失い、ハイテク株比率の高いナスダックは、序盤に1.5%以上上昇した後、取引終了の40分前に0.3%下落した。
ビットコイン価格がレンジの上方まで上昇する可能性を十分に確保するためには、4時間足で重要な短期移動平均線を上回り、価格が6万1000ドルを超える必要があったと、暗号資産アナリストのSkew氏は指摘した。
$BTC 4H
— Skew Δ (@52kskew) 2024年8月29日
Crucial hours ahead for systematic confirmations on trend
so far there’s a backtest of 4H EMAs here & RSI
typically 4H systematic trend tends to dominant & respectful flows come in later
still need to see more from buyers to get confirmations to target $70K
-… pic.twitter.com/h7ANciSvFs
BTC 4時間
トレンドが系統的に確認される前に重要な時間
今のところ、4時間EMA(指数平滑移動平均線)とRSI(相対力指数)のバックテストがある
通常、4時間の系統的なトレンドが支配的で、それを尊重するフローが後から入ってくる傾向がある
7万ドルを狙える確証を得るには、まだ買い手からの動きをもっと見る必要がある
8月上旬の5万ドル割れからの早急な回復が頓挫しているため、ビットコインはさらに保ち合いが続くことを示唆する値動きとなっている。ビットコインは、3月に史上最高値の7万3000ドルを記録して以来、下降トレンドから抜け出せず、高値と安値を切り下げている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:8月28日〜29日のビットコインの値動き(CoinDesk)
|原文:Bitcoin Returns to $59K as Bulls Fail to Flip Key Resistance; AI Cryptos Lead Losses