報道によると、イーロン・マスク氏のソーシャルメディア・プラットフォーム「X」のブラジルでの使用を裁判官が禁止した。Xが偽情報の拡散に利用されているとの疑惑と、言論の自由を守るためのマスク氏の抵抗をめぐる数カ月にわたる戦いがピークに達した。
Xはこれまで、ブラジル最高裁による一部のアカウントの削除命令を無視してきた。そこで、ニューヨーク・タイムズ紙によると、ブラジル最高裁のアレクサンドル・デモラエス判事は8月30日、人口約2億1500万人の同国において、インターネットサービスプロバイダーはXをブロックしなければならないという命令を下した。
BBCによると、この禁止を回避するためにVPNを使用した者には、5万レアル(約130万円、1レアル26円換算)の罰金が課せられる可能性があると地元メディアは報じているという。
暗号資産(仮想通貨)との関連で言えば、この決定はブラジルのユーザーを、長年業界のタウンスクエアとして機能してきたプラットフォームから切り離すことになる。
暗号資産支持者のジャック・ドーシー氏は、Xに名称を変更する前のツイッターを共同設立し、ツイッターを去った後は、NostrとBlueskyという2つの代替プラットフォームをサポートしてきたが、現在では後者とは距離を置いている。
Blueskyの開発者の1人は、ブラジル最高裁の命令後、「こんなトラフィックは見たことがない」と、同プラットフォームに投稿した。
ほぼ間違いなく、機能停止やパフォーマンスの問題が発生するだろう。こんなトラフィックは見たことがない。一緒に乗り越えよう!
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Xを所有するイーロン・マスク氏(Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com)
|原文:Elon Musk’s X Is Reportedly Now Banned in Brazil Following Judge’s Ruling