リップルのステーブルコインは「数週間以内」に発行:ガーリングハウスCEO
  • リップルは、米ドルにペッグされたステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」の発行を間近に控えており、ブラッド・ガーリングハウスCEOは「数週間以内」に発行することを示唆している。
  • RLUSDは米ドル資産によって完全に裏付けられており、企業パートナーとのテストを経て、XRP Ledgerとイーサリアムのブロックチェーン上で運用される予定だ。

リップル・ラボ(Ripple Labs)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは9月4日、開催中の韓国ブロックチェーンウィークで、同社の米ドルペッグ型ステーブルコインの発行が間近であると述べた。

「まもなく確実にローンチする。数カ月ではなく、数週間だ」とガーリングハウス氏はイベントで述べた。「これはリップルUSD(RLUSD)と呼ばれている。RLUSDは、その枠組みの中で発行される」

同氏は、2023年3月に時価総額340億ドル(約4兆9300億円、1ドル=145円換算)で市場価値が2番目に大きいステーブルコインであるUSDコイン(USDC)がドルペッグを失った後にこのトークンの計画が立てられたと述べた。

「すでに多くの金融機関と取引している信頼できるプレイヤーなら、その市場に参入するチャンスがあると感じた」と彼は述べた。

リップル社は4月に初めてステーブルコインの計画を明らかにし、そのトークンは「100%、米ドルの現金、短期米国債、その他の現金同等物で裏付けられる」と述べた。

8月初旬には、企業パートナーとともにトークンのテストを開始した。このステーブルコインはイーサリアム(Ethereum)のERC-20トークン標準をベースとしており、リップルが機関投資家向けに開発したXRP Ledgerとイーサリアムのブロックチェーンに導入される予定だ。

このステーブルコインの計画は、イーサリアムと互換性のあるスマートコントラクトという形でXRP Ledgerネットワークがさらに強化される中で発表された。これにより、ユーザーはイーサリアム上で行っているように、オンチェーン取引所を構築し、トークンを発行するなど、その他の金融サービスを行うことが可能になる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:9月4日、韓国ブロックチェーンウィークに出席したリップルCEOのブラッド・ガーリングハウス氏(Parikshit Mishra/CoinDesk)
|原文:Ripple USD Stablecoin Could be Issued in ‘Weeks, Not Months’: Garlinghouse