ゲーム特化型ブロックチェーンのOasysが、韓国の通信大手SKテレコム(SK Telecom)の子会社、SK Planetと提携した。Oasys Pte. Ltd.(以下、Oasys社)が9月10日発表した。
提携によって、SK Planetが提供するWeb3ウォレット「UPTN Station」がOasysチェーンに対応、さらに韓国最大級の共通ポイントサービス「OK Cashbag」がOasysエコシステムに接続される。これらのサービスとの統合を通じて、Oasysは、さらなる韓国ユーザーのオンボードを目指すという。
「Hub Layer」「Verse Layer」への統合
SK Planetは、韓国通信大手SKテレコムの子会社で、Web3ウォレット「UPTN Station」を運営している。リリースによると、今回の提携によって高いセキュリティと使いやすいユーザーインターフェースを備えた「UPTN Station」が、Oasysのレイヤー1チェーン「Hub Layer」に統合されるという。
またSK Planetは新たにOasysのバリデーターとなる予定で、それにより「UPTN Station」から直接、Oasysのネイティブトークン「OASトークン」をステーキングできるようになるとしている。
さらに今後、Oasysのレイヤー2「Verse Layer」への統合も予定されており、Verse上のゲームタイトルとのキャンペーンも検討中という。
2800万以上会員へのアプローチ
SK Planetは、7万5000を超える提携店舗と2800万人以上もの会員数を擁する韓国最大の共通ポイントサービス「OK Cashbag」を運営しており、今回の提携は、これらのユーザーへのアプローチが可能になることを意味すると、Oasys社は述べている。
Oasys社はこれまで、韓国ゲーム大手のCom2us、カカオゲームズの子会社METABORA SGなど、韓国の主要企業と提携し、エコシステムを拡大してきた。SK Planetとの提携は、Oasysの韓国市場進出を一層進める重要なステップとなるという。
国内では、Oasys社は8月末、SBIホールディングスとの戦略的パートナーシップ締結を発表。SBIから資金調達を実施している。
Oasys社代表の松原亮氏は、CoinDesk JAPANとのインタビューで「今年はこの先、米国の大統領選挙もあり、市場は盛り上がっていくと考えている」「今後登場するゲームトークンの流動性を担保するためにも、オアシス(OAS)の流動性を高め、価値を向上させていきたい」と述べている。
|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:リリースより