世論調査の結果にも賭ける予測市場ポリマーケット、ハリス氏初の討論会に注目

2回目の米大統領選討論会、そして民主党候補カマラ・ハリス氏にとっては初の討論会が現地時間9月10日にABCで放送される。

Polymarket(以下、ポリマーケット)の選挙コントラクトへの賭け金総額は、この数日間で8億5000万ドル(約1200億円、1ドル143円換算)に迫り、ベッター(賭けをする人)は、トランプ前大統領がハリス氏に勝つオッズを52対46としている。

ポリマーケットは、イーサリアムレイヤー2のポリゴン(Polygon)ネットワーク上に構築されたブロックチェーンベースの予測市場。ベッターは、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)を使って、賭けをする。各オッズ(この場合、トランプ氏が勝つことへの掛け金は現在、1口0.52ドル。予想が当たれば1ドルを受け取ることができる)。

そして、いまや世論調査の結果を賭けの対象にする予測市場や、他の予測市場についての予測市場まで登場している。

例えば、Polymarketのトレーダーたちは、従来の世論調査会社はハリス氏の勝利を予測すると予測しており、Ipsos/538の調査がハリス氏勝利を予測する確率を75%と予測している。

同時に、この勝利はそれほど重要ではないとも捉えられている。ハリス氏が討論会の翌日に、ポリマーケットの選挙コントラクトで再びリードする確率は現状、わずか22%となっている(ポリマーケットの結果に対する、ポリマーケットでの予想も存在する)。

2回目の大統領選討論会は、7000万人を超える視聴者数を記録すると予想されており、これは2016年のひらりー・クリントン氏とトランプ氏の最初の討論会(視聴者数8400万人で史上最高の視聴者数を記録)に迫る数字であり、2番目に視聴者数が多かったカーター氏とレーガン氏の討論会(8060万人)に迫る数字となっている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Kamala Harris Will ‘Win’ First Debate With Trump, Polymarket Traders Are Betting