このウォレットは3週間前に初めてビットコインをクラーケンに移し、これまでに3回の取引で10ビットコインを移動させた。
- 2009年からの初期のビットコインマイナーが3週間前に10年間の休眠状態を終え、24日には暗号資産取引所クラーケンにさらに5ビットコインを送金した。
- この1年、「サトシの時代」にまでさかのぼるビットコイン・ウォレットの注目すべき動きがあり、15年間休眠状態だったウォレットは1600万ドル相当を移動させた。
2009年というネットワークの初期にビットコイン(BTC)をマイニングしたクジラ(大口保有者)が、10年間の休眠期間を経て、保有資産の一部を暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)に移したことが、オンチェーンツール「Arkham」のデータから明らかになった。
このクジラ(ビットコインを大量に保有する主体の俗称)は、ネットワークが初めて稼働してからわずか1カ月後にマイニングされたビットコインを保有している。クジラは、24日に5ビットコインをクラーケンに送金、現在の価格で30万ドル(約4300万円、1ドル144円換算)強に相当する。
Arkhamによると、このクジラは2011年〜2014年にかけて、ビットコインを他のウォレットや取引所に数回移動させており、その後、約10年間、そのウォレットでは一切動きがなかった。その間、保有するビットコインの価値は、47万4000ドルから8000万ドル(約115億円)以上に増加した。
初期マイナーのウォレットは3週間前に初めてビットコインをクラーケンに移し、これまでに3回の取引で10ビットコインを移動させている。ビットコインを取引所に移動させることは通常、現金、ステーブルコイン、または他のトークンを手にするために売却するサインと見なされる。
先週末、15年ぶりに「サトシ時代(Satoshi Era)」のビットコイン・ウォレットが活動を再開し、1600万ドル(約23億円)相当のビットコインを複数ウォレットに送金した。
「サトシ時代」とは一般的に、ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトが2009年後半から2011年までオンラインフォーラムで活動していた時期を指す。
ここ数年、「サトシ時代」のビットコインが何度か活動を再開している。2023年7月には、11年間休眠状態だったウォレットから3000万ドル相当のビットコインが他のウォレットに送金され、8月には別のウォレットから1005ビットコインが新しいアドレスに送金された。
そして昨年12月には、サトシ時代のビットコインとしては最大の1000ビットコイン以上が暗号資産取引所に送られ、売却されたようだ。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:BitCluster
|原文:Bitcoin Miner From Network’s Earliest Months Is Sending BTC to Kraken