暗号資産サービスプロバイダーのマトリックスポート、クリプト・ファイナンスの資産運用部門を買収
  • マトリックスポートはスイスを拠点とするクリプト・ファイナンスAGを全額現金で買収した。
  • 同社はマトリックスポート・アセット・マネジメントAG(MAM)に社名変更された。

シンガポールを拠点とする暗号資産(仮想通貨)金融サービスプラットフォームのマトリックスポート(Matrixport)は、ライセンス取得済みのスイスの暗号資産運用会社で、ドイツ取引所グループ(Deutsche Boerse Group)の子会社だったクリプト・ファイナンス(アセットマネジメント)AG(Crypto Finance (Asset Management) AG)の全額現金での買収を発表した。

クリプト・ファイナンス(アセットマネジメント)AGは、現在マトリックスポート・アセットマネジメントAG(MAM)に社名変更されており、スイスの金融市場監査局(FINMA)が承認した初の暗号資産ファンドを含む、機関投資家向けのデジタル資産投資ソリューションを提供している。クリプト・ファイナンス(アセットマネジメント)AGは、ドイツ取引所グループ傘下のクリプト・ファイナンスの一部だった。

マトリックスポートの運用資産は60億ドル(約8400億円、1ドル140円換算)に達している。

マトリックスポートのチーフ・コンプライアンス・オフィサー兼規制部門責任者であるクリストファー・リウ(Christopher Liu)氏はプレスリリースで、規制に準拠した今回の買収はマトリックスポートの欧州での足場を拡大するものであり、「今後数年間にわたり、既存の規制を見直し、暗号資産に特化した規制を洗練させるために、規制当局と継続的に協力していくという当社の揺るぎないコミットメント」を反映していると述べた。

クリプト・ファイナンスAGの元責任者で、現在マトリックスポート・アセットマネジメントAGのCEOを務めるステファン・シュウィッター(Stefan Schwitter)氏は、世界の顧客は両社の専門知識から恩恵を受けることになると述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Services Provider Matrixport Buys Crypto Finance’s Asset Management Unit