米インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)は子会社バックト(Bakkt)を通して、ビットコインのオプション取引を開始する。
バックトは2019年10月24日(現地時間)、同社は現行の現物引き渡し型に加えて「ビットコイン先物の初の認可を受けたオプション取引をローンチする」と発表した。CEOのケリー・ローフラー(Kelly Loeffler)氏のMediumへの投稿によると、この契約は顧客からのフィードバックを受けて作られた。先物取引所のICEフューチャーズU.S.(ICE Futures U.S.)は米商品先物取引委員会(CFTC)を通して契約を自己認証している。
「我々は、デジタル資産に信頼と有用性をもたらすことを約束する。オプション取引は規制市場向けに開発している多くの商品の一例」と同氏は記した。
「バックトのビットコインオプション取引はバックトのマンスリービットコイン先物取引のベンチマークに基づき、機関投資家とその顧客、および投資家向けのこのアセットクラスの開発において、もう1つの重要なステップ」
特に、顧客は現金決済によるオプション取引という選択肢を得ることになる。つまり顧客は満了時に契約価値と同等の法定通貨を受け取るか、あるいは物理的、つまり実際のビットコインを受け取ることができる。
1カ月前にバックトがビットコイン先物取引をローンチした時、取引量は少なかった。しかし最近では増えているようだ。
ローフラー氏はさらに次のように記した。
「我々は、流動性を作り、市場の透明性を高め、オープン・インタレスト(未決済建玉)を作るために市場参加者と密接に連携している。特に10月23日には、590件のバックト・ビットコイン・マンスリー先物の取引が記録された。またデイリーおよびマンスリーのビットコイン先物取引の双方においてシームレスに物理的なデリバリーを行い、1つのマイルストーンを完了させた」
バックトはオプション取引のローンチでシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)と並ぶ。シカゴを拠点とする同取引所は2020年の第1四半期にビットコイン先物のオプション取引をローンチする。
CFTC宛ての書簡によると、バックトはオプション取引に加えて、マンスリー取引を促進するためにマーケットメーカープログラムをローンチする。
「取引所は新しいプログラムは、新しいバックトビットコイン(USD)マンスリー先物取引のさらなる流動性とボリュームを刺激すると考えている」と書簡は記した。
翻訳:下和田 里咲
編集:増田隆幸
写真:Kelly Loeffler image via CoinDesk archives
原文:Bakkt to Launch Options on Its Bitcoin Futures Dec. 9